2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

古処誠二 ネタバレ「アンノウン」文春文庫 2006年11月10日 

[rakuten:book:11934563:detail] 昨年11月購入。これと同じトリックや内容で書かれた小説が、例えば三井物産、外務省、警察機構なんかを舞台にしていても、もうひとつもふたつもインパクトがないはずで、もちろんそれは著者も分かっている。殺人のないミス…

文庫チラシコレクション 文春文庫2007年8月 チラシの紹介

犬との約束って映画化されるって書いてあるんだが、いったい何なの?犬好きを映画館に集めたいだけなのかな?クイール関連ってのもなんだか不気味だったよな。 8月の新刊 文春文庫真保裕一 真夜中の神話Bob Barbour/Getly ImagesPurstock/Getly Images 松尾…

文藝春秋の新刊 2002・6 「韓国の陶器」 ©大高郁子

あれ?これもエッグスタンド?いや、エッグスタンドにソーサーってつくのか、まああってもいいでしょ。 http://d.hatena.ne.jp/kotiqsai/20070628#1183035880 http://d.hatena.ne.jp/kotiqsai/20070226#1172485864>|韓国の玉子料理って、何か特殊なものがあ…

桐野夏生 残虐記

残虐記 (新潮文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/30メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (125件) を見る最近の桐野作品としては、中編というカテゴリーか。でも小説としての完成度はけっこう高い。ストーリ…

誘拐された子供の小説を書きたいと思ったこともある

20代の頃の構想。ミステリー仕立てだが幽閉されたままの少年が一人称で独白する…という形式で書き始めたため、けっこう文学っぽくなり、そのうち破綻してしまいました。 小学5年生、近所の海岸に遊びにいった同級生の男女2人が紳士風の中年男性に脅され…

文庫チラシコレクション 2007年8月 新潮文庫チラシの紹介

新潮文庫 今月の新刊Yonda?DVD「パンダが本を読んだ日」よりパンダ舎を見守る観客 新潮文庫 * 今月の新刊 桐野夏生 残虐記 柴田錬三郎賞 三浦しをん わたしが語りはじめた彼は 坂東眞砂子 春話二十六話 岐れ路 月待ちの恋 2冊同時刊行 新堂冬樹 …

文藝春秋の新刊 2002・7 「ロシアの窓辺」 ©大高郁子

日が当たり、淡い空気に光の色が薄くはじけてみえる、やさしげな色使いが心地よい風景画です、子猫も暢気げだ。 司馬遼太郎のモンゴル紀行、旅の始めは新潟だった。新潟発ハバロフスク行きのアエロフロート。ハバロフスクの遊園地で遊具に乗ったと記してあっ…

ネタバレ伯方雪日「誰もわたしを倒せない」

誰もわたしを倒せない (創元推理文庫)作者: 伯方雪日出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/10/24メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (22件) を見る昨年十月に購入した本書、推理小説としては最初から間違っているというのか、第1話で猪…

文庫チラシコレクション 創元推理文庫 2007年7月チラシの紹介

東京創元社 2007・7 新刊案内【創元クライムクラブ】荻原浩 サニーサイドエッグ 創元推理文庫 笠井潔 天啓の宴 北川歩美 天使の歌声 樋口有介 夢の終りとそのつづき ミネット・ウォルターズ 成川裕子=訳 病める狐 アン・クリーヴス 玉木亨=訳 大鴉の啼…

文藝春秋の新刊 2002・8 「馬と暮らす」 ©大高郁子

というわけでイラストレーターはモンゴルを旅し、粘土細工の馬の人形を翌月に紹介できちゃったわけでしょう。大高郁子ホームページ(フッターよりいけます)中、かつてはいくつかの旅行記が置かれていたのですが、現在読むことの出来るそれはたった1編だけ…

文藝春秋新刊にもう一枚、チラシが挟まっている

宮部みゆき「楽園」上・下2巻はわたしの行った数軒の書店でも堂々と平積みされておりました。 主人公は前畑滋子だそうで、「模倣犯」の読者だとその名でホォーと唸るらしい。チラシの裏面には「模倣犯」執筆時に見た夢とその夢が具現化して「楽園」の骨子と…

文藝春秋の新刊 2007・8 「桃太郎トマト」 ©大高郁子

11年目となった大高郁子の描く表紙のリーフレット。近年、その素材に静物画が多くなり、初期の頃のようなデフォルメされた人物その他、アレゴリーや比喩を多分に含む物語の挿絵に相応しいような画風が好きだなあと、当ブログ内で紹介しつつすこし腐したこ…

楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史 牧野修

楽園の知恵―あるいはヒステリーの歴史 (ハヤカワ文庫JA)作者: 牧野修出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/07/01メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (33件) を見るまったくの未知の作家。ドラッグ・パンク・ノヴェルやゴシックSF大作な…

文庫チラシコレクション ハヤカワ文庫 2007年7月チラシの紹介

早川書房の新刊案内 2007 7マークース・ズーザック 本泥棒 ハヤカワ文庫の最新刊 7 2007 マール&フランシス 天沼春樹=訳 宇宙英雄ローダン・シリーズ337テラ=ルナ脱出作戦 マイクル・ムアコック 井辻朱美=訳 永遠の戦士エレコーゼ 2 剣のなか…

文藝春秋の新刊 2002・9 「モンゴル土産」 ©大高郁子

モンゴル紀行というと、わたしの世代では司馬遼太郎“街道をゆく”をおもう。というより、司馬遼太郎っていう思索・思考が心地よかった。“蒼ざめた馬”の粘土色とバックの薄墨色とが奥深い立体感をみせてくれ、馬の像の曲線が柔らかく見るものにやさしげな笑み…

稲見一良「男は旗」19年3月新刊

[rakuten:book:12018598:detail]細谷風太と安楽さんとの出会い、つまりはのっけの21ページまでの楽しい展開にちょっと期待したのだけれど、それ以降のストーリーがあまりに粗雑で泣きたくなっちゃった。芳醇で馥郁たる物語を期待させておいて、肝心のメイ…

でも、なんで「光文社文庫の100冊」って作んないんだ?

ヤンキーだのドキュン向けの100冊なんて…ああ、幻冬舎にアウトロー文庫もあることだし、もうひとつ売れ筋をみつけないといけないか。 いっそのことで、夏休みに100冊読めばある種の「おたく」の称号を差し上げればよかったのかもしれないが、でも、そ…

文庫チラシコレクション 光文社文庫 2007年7月チラシの紹介

光文社文庫7月の新刊風呂桶に腰掛けるチャップリン 白石一文 見えないドアと鶴の空 みうらじゅん 色即ぜねれいしょん 若竹七海 船上にて 夏樹静子 祝!第10回日本ミステリー文学大賞受賞 霧氷 和久峻三 箱根古道殺しの宴 赤かぶ検事シリーズ 田中雅美 デ…

文藝春秋の新刊 2002・10 「ビル・エヴァンス」  ©大高郁子

アルバム名はポートレートインジャズとヴィレッジヴァンガード。ビル・エヴァンスの履歴・作品などはウィキペディアでみなさま、ご確認を。ふむふむ、するってえと「リバーサイド4部作」のアルバムを出した若き日に彼は音楽的な絶頂を迎えたってことですか…

「…と、…はいった」って、他にもあったか

愛こそすべて、と愚か者は言った (角川文庫)作者: 沢木冬吾出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/07/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る「破壊せよ、とアイラーはいった」ってありましたね。中上健次か、読んでいません−と…

文庫チラシコレクション 角川文庫 2007年7月チラシの紹介

発見。夏の百冊 角川文庫夏は過ぎても、本は残る蓮佛(れんふつ)美沙子 大沢在昌 天使の爪 上・下 西田俊也 Love history second songs 神崎京介 女だらけ 沢木冬吾 愛こそすべて、と愚か者は言った 姫野カオルコ 桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク 山本純士 …

文藝春秋の新刊 2002・11 「ポルチーニ」©大高郁子

ポルチーニは置いてないが、エリンギはあるスーパーマーケットについて描かれた中篇より。巨大メガストア(略称ジャスコ新潟東店)で清掃の仕事しているわたしとしては、普通ですてきなスーパーマーケットが近所にほしいな。 近所にスーパーマーケットが1軒…