文藝春秋の新刊 2020 6 旅に出たい 大高郁子
これがどこの地図なのか不明、上下(左右か?)に川があり、マンハッタン島かなと思ったが、よく見ると街中もみなこれ河というか水郷つうかクリークだわな、ベネチア、ストックホルム、アムステルダム、コペンハーゲン…マップだけではわたしにはそれ以上分からない。中州(かどうか飛行機の折れ目で不明)の先に大きな建物が見え、対岸のレンガ造りもヒントだろうが…あれ?ローマ字がS.MARCOですかサンマルコ広場ベネチアだね。
マップはAMOITALIAの旅行ガイドより。S.MARCO隣のレンガ造りはドゥカーレ宮殿、中州ではなくカナル・グランテの対岸端っこはプンタデラドガーナという旧税関を安藤忠雄が再構築(当ブログだ)した美術館だそうです。
新刊案内で紙飛行機は2度目の出演、先回は1999年5月だ20年以上昔です、グレイス・ペイリー著村上春樹訳「最後の瞬間のすごく大きな変化」を読みました。「スプートニクの恋人」がこの年発行で2000年に「神の子どもたちはみな踊る」で、春樹さんにとってもぐいぐいと仕事が捗っていた時期でしょう。
同じレモンイエローのリーフレット、(多分)少年の手首と遠くの空港ビルは20年前の作者のイラスト的には必然で、タイトル「何処へ」とマッチしいとおしく感じる。そちらの地図も水面が多く描かれローマ字はあるけど当時の作者はデタラメローマ字の時代なんで意匠くらいか。伊豆半島かギリシャかなと思うが飛行機で伊豆半島にはいかないですね。
購入したのは磯崎憲一郎「日本蒙昧前史」です。あまりに楽しい読書体験でたった2日で読み終えました、感想文書きますね。前月購入の「血まみれカンフー学園」ありゃ最低、10ページくらい読んで壁に投げ捨てました。著者は大学で文学創作を学んだそうだがせめてクーンツの「ベストセラー小説の書き方」読んでから書き始めてほしかった。前口上が長すぎて、説明はいいからアクション開始させろと苛立ちました。
文藝春秋の新刊 2020 5 雛芥子 大高郁子
バックの青なのですが、厳密には何色なんだか、ちょっと待って!調べてみるから…えーと藍鼠(あいねず)でしょうか。
なんか違うみたいで色の名前って難しい、グラデーションだからね。写生ってかこんな地から伸び生え上がり咲き競う植物の姿を描いた大高先生の作品ってあまり見なかったかな。
これ以外にも生の(生きてる)植物を扱ってる作品はあるが、元気良さそげな3葉を選んでみた。2014年2月の「馥郁」16年4月の「CLOVER」17年6月の「下町散歩」残念2017年はまだ紹介できてないけど、ここ最近の作品が多いでしょ?タブローとして植物を描いている方が多かったし、うんだからまあ画風とか視線とかの変化変調をわたし、20数年みさせていただいてるってとても幸運な体験なのです。
花菱草というかカリフォルニアポピーが野生化てか雑草化して我が家の周囲、道野辺あたりに4月ころけっこう咲いてた、強い花なんでしょうね。
公言していた通りで購入したのは、ライアン・ギャディス著、夏来健次訳「KUNFU HIGHSCHOOL(血まみれ鉄拳ハイスクール)」。えー訳者あとがきによりますと2005年に米国で上梓されたそうで、1978年生まれの著者はチャップマン大学で文学創作を学んだそうです、チャップマンってジョン・レノン殺害犯よな、どうでもいいけど。2作目の本作で“一定の好評”を得たがその後挫折。雌伏期間を経て2015年にロサンジェルス暴動渦中の抗争を多面的に描いた「All Involued」でナントカ賞を得たそうです。
のっけの数ページしかまだ読んでないけど、語り手の女子高生が半分“神の視点”みたいで、どうかな当たりか外れかまだ分からんが。学園ものってことで平井和正くらい楽しいといいんだけどなあ。
文藝春秋の新刊 2018 5 スイミングプールより 大高郁子
5月の文藝春秋新刊をまだ書店でみてなくて、最新のリーフレットはどんなんだろ?コロナのせいで新刊遅れているわけではなさそう、文春のページ貼っておきます…で、欲しい本はあるか?
ライアン・ギャティス著「血まみれ鉄拳ハイスクール」という本が来週刊行か…でもネットには著者・著書ともども何の情報もない。文春文庫では数多くの外れ海外entertainmentoによく当たり、詰らなすぎてよく中途で放り出した。いや「摩天楼の身代金」とか大当たりの凄い作品もあります。どんなんだろ馳星周だか今野敏だか、あーやっぱ戸梶圭太テイストだろうな、書架の前でそうとう躊躇しそうでわくわくします。
で、新作の新刊案内はまだ手元にないので過去に遡り本日の一葉。2016年11月から2018年5月まで紹介しきれずとなっております。水中から仰ぎ見、水面の上に広がる青い空というすてきな作品、タイトルを読み(このたびは読みにくい)構図を理解するまで平板な青に揺らめく白がぬっと昇り立ちかけ、ああここはアクアだと落ち着きも一度画面を見るまでの不安が、少しイライラハラハラで楽しい経験でした。
この月、山尾悠子の「飛ぶ孔雀」が刊行されている。出だしはなんか市井の貧しさを醸す風景がどんより沈んでる描写が、あちこち継ぎ接ぎで放り出されて、そのとりとめのなさが像を結ばず、フクシマの寓意なんだろうけれど登場人物たちがなんでそんな作業だかをしてるかその都度首をひねり、結局寓意も何もつかめぬままの読書体験。これ以上は何も書けないが、まあいいか。
文藝春秋の新刊 2018 6 アムステルダムのカフェ
最初は肉屋かと勘違いした、手前のオレンジがソーセージかなって。その奥のパントリーってのかデシャップスタンドってのか、赤の紙コップがこうぐいと立体に浮かび上がる画家の技量がすてきです。昨年10月にスキポール空港もあったし、欧州の旅の一齣は大高先生の得意分野であります。
7年前の当ブログでは「毎月1万貯金して65歳になったら欧州旅行に行こう」と記してあった。つくづくこういうご時世になるとは思いもよらず、たぶんコロナ以前と同じ気分で軽くヨーロッパって気分に戻るには1年以上…ってか治療法が確立するまでは行きと帰りに2週づつ隔離されちゃい、観光があまりに重くなっちゃったね。まあ貯金のほうも遅々と進まず、先月車買っちゃったしなあ。
文藝春秋の新刊案内 2018 7 七月のねこ 大高郁子
スミチと名付けられたちょこっと三毛の飼い猫、なんと凛々しい立ち姿なのだがなんだか仔猫っぽく描かれている。文藝春秋のリーフレットにも多く描かれており、2016年に描かれている姿はあまりに華奢できちんと立てずへたりこむ姿にみえる。
大高先生のtwitterでも、スミチのいろんな画像を見ることができる…だけど今もお名前はスミチでいいのかしら、大高先生の以前の飼い猫ブチコさん(ほくろネコさん)が亡くなり、その後わりとすぐに飼い始めたのか、はじめは臆病ですみっこで小さくなっていたのでスミチと呼んでると、当時のtwitterに記されていたようです。
新潮社のWEBマガジン「考える人」に大高先生が連載している「考える猫のその日暮らし」を読み返せばスミチさんの来歴など分かるだろうが、ちょっと時間が今日は不足で次のスミチさん登場シーンまでに、いろいろみつけておきましょう。
※追記、いやはや以前の自分の記事をまったく忘れていて草。昨年2月にアップしてます、やれやれおんなじ3態画像を使ってたよ。まあその都度、見直し見返ししてはいるのでしたね。
文藝春秋の新刊 2020 4 猫の置きもの 大高郁子
2018年8月のリーフレット「小名木川」を紹介したまま、また無為に時間が過ぎてしまう。仕事が多忙でとかもう言い訳はできないけど、元来このような怠け者なのだからしかたないか。
でもって今月は「猫の置き物」としか記してなく情報が少なすぎ、どんな大きさとか素材とかも不明です。原寸大では小さすぎるか、でもガラス細工とかならこれくらいのもあり、根付とか…キーホルダーとかですか。ええともうすごい大昔、ナンシー関と町山広美の対談で、絶頂期の中田英寿を小馬鹿にして「趣味は根付収集がいいんじゃない?」なんていい放ってました。でもこんなクリスタルの白い根付なら収集してもいいかな?…ってだからこの置きものが根付かどうかも分からんのだが。
「猫の置きもの」で画像をググってみたのだが、似ているものをみつけられず、でもリサ・ラーソンの猫の置物をみつけたので、そちらのページを貼っておきますmini zoo2020シリーズだそうで、本当に根付サイズだ。
文藝春秋の新刊 2018 8 小名木川 大高郁子
イラストレーター大高先生は北砂のマンションに住んでおられたと、彼女のブログやtwitterで推測していた。なんだか近年ご結婚されたらしく(こちらも推測)、北砂から引っ越ししたかは(まあどうでもいいけど)不明です。描かれている漕艇ですか、幾度か小名木川の周辺を散歩したことあるけどわたしは遭遇しなかった、でもブログで見つけたので貼っておきます。高校の部活で練習しているみたい。
漕艇(スカル艇)@小名木川 - ITニュース、ほか何でもあり。by KGR
江戸時代に江戸川(旧利根川)から江戸の町まで物流幹線として拓かれた運河だそうです。そのへんの蘊蓄は以下のウェブで、小名木というのは人名だそうです小名木四郎兵衛。
わたしが東京に住みお散歩に励んでいた20世紀末には、総武線亀戸駅から貨物線が北に延びていたのだが江東区のマップに載ってないんだ、越中島貨物支線としてウェブ上には記されているので、載せておきます。
亀戸駅北口近くのショッピングモール辺りに、大きな動輪が保存されていた記憶、もちろん20年以上昔なので曖昧です。