文藝春秋の新刊 2018 5 スイミングプールより 大高郁子

f:id:kotiqsai:20200502105302j:plain

5月の文藝春秋新刊をまだ書店でみてなくて、最新のリーフレットはどんなんだろ?コロナのせいで新刊遅れているわけではなさそう、文春のページ貼っておきます…で、欲しい本はあるか?

books.bunshun.jp

ライアン・ギャティス著「血まみれ鉄拳ハイスクール」という本が来週刊行か…でもネットには著者・著書ともども何の情報もない。文春文庫では数多くの外れ海外entertainmentoによく当たり、詰らなすぎてよく中途で放り出した。いや「摩天楼の身代金」とか大当たりの凄い作品もあります。どんなんだろ馳星周だか今野敏だか、あーやっぱ戸梶圭太テイストだろうな、書架の前でそうとう躊躇しそうでわくわくします。

で、新作の新刊案内はまだ手元にないので過去に遡り本日の一葉。2016年11月から2018年5月まで紹介しきれずとなっております。水中から仰ぎ見、水面の上に広がる青い空というすてきな作品、タイトルを読み(このたびは読みにくい)構図を理解するまで平板な青に揺らめく白がぬっと昇り立ちかけ、ああここはアクアだと落ち着きも一度画面を見るまでの不安が、少しイライラハラハラで楽しい経験でした。

この月、山尾悠子の「飛ぶ孔雀」が刊行されている。出だしはなんか市井の貧しさを醸す風景がどんより沈んでる描写が、あちこち継ぎ接ぎで放り出されて、そのとりとめのなさが像を結ばず、フクシマの寓意なんだろうけれど登場人物たちがなんでそんな作業だかをしてるかその都度首をひねり、結局寓意も何もつかめぬままの読書体験。これ以上は何も書けないが、まあいいか。