文藝春秋の新刊 2018 10 Dessau

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文藝春秋の新刊 10 2018 Dessau

イラストレーター大高郁子のリーフレットを紹介するページ。BAUHAUSと記された建物はバウハウスのデッサウ学舎。バウハウスは、1919年、ドイツ国ヴァイマルに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校。また、その流れを汲む合理主義的・機能主義的な芸術を指すこともある→Wikiのまる写しです。哲学徒であったわたしですが、建築思想とかもまあちょっと齧ってザッハリッヒカイトなんて知ったかぶりしていた恥ずかしい記憶もあります。10数年前ですが、デッサウの学舎に実際見学に行かれたdena7さんという方の旅行記が多くの貴重な画像とともにWebにあったのでそちらを載せます。

4travel.jp

なんかこう10月のリーフレットで描かれてる学舎ってセピアでノスタルジーでたそがれて感じるんだけど、そんな勿体ぶらずに普通にまじめな建築物してますよね。

10月中に購入した文春新刊は多和田葉子「穴あきエフの初恋祭り」。どうしようかたぶん最後まで読めずに終わるぞ…と感じつつ購入、難解でも面倒でも言葉遊びにくらくらしてもやっぱ純文学好きです…って昨日は宮部みゆき買ったくせにね。予想以上の難解さ(読みにくさですね)にクラクラ、そのまま全館未読で置いてあります。多和田葉子のインタビュー記事も貼っておきます。

多和田葉子 - 言語、非言語、文化、異文化のはざまで言葉を編む - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト

文藝春秋の新刊 2018 11 糸切ばさみ

イラストレーター大高郁子の文春新刊案内リーフレットを紹介するページ。ずっとわたしはダイアリーで文春の新刊案内を紹介してきたのだが2016年11月から後はさぼり続けてきた。本当に読書が苦手となり(脳の老化が原因だろう)、ノルマとして文藝春秋の書籍を毎月1冊ずつ購入はしていても、楽しく読んだって本がないのですよ。

読んでもない本に挟まってたリーフレットを紹介するのは本末転倒みたいに感じ、自主規制みたいで紹介作業を休止していた。このたび「はてなダイアリー」来春閉鎖という事態を受けブログ自体を“なかったこと”にするかも含めちょっと考え、でもわたしの読書遍歴まで消えてしまうのも惜しいしと、本日はてなブログにインポート=移動してきた。

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文藝春秋の新刊 11 2018 糸切ばさみ

本日購入は宮部みゆき著「昨日がなければ明日もない」。杉村シリーズ第5弾だそうですが実はそんなシリーズぜんぜん知らないわけです…いえいえ分からないのはわたしだけではなさそうで単行本には「杉村三郎」シリーズガイドって冊子も挟まっていて、登場人物チャートや前作の梗概が記されていて、まあ読んで楽しければいいですね。表紙や扉のイラストは杉田比呂美、どこかで見たようなけっこうポピュラーなような、親しめそうだが陳腐ともいえそうな画風です。

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杉村三郎シリーズガイド初版限定付録

 

こちらに「はてなダイアリー」を移動しようと思う

ただしまあどういう手順で行くのか不明なので、ちょっとずついこうか…いやいや移動はいっぺんに行うんだろな。お休みの日にまた試練ですね。ダイアリーの方はもう書籍を読まなくなって読書日記のつけようがなくなり開店休業だけれど、大高郁子の「文藝春秋新刊案内」だけはきっちり並べなくてはいけず、そのための場所は確保しておきたい。

 文藝春秋の新刊 2015年 ©大高郁子


1月 梅と猫
2月 煎り黒豆
3月 チェコの消しゴム


4月 Basil olive oil
5月 初夏
6月 トンプソンシードレス


7月 ミニトマト
8月 鳩の箸置き
9月 ロールメジャー


10月 ガリマールのウィンドウ
11月 BLUE BOTTLE COFFEE3
12月 猫との暮らし

素敵な批評に出会うと、絵画の出来栄えを越えて文章に酔ってしまったりもし、現実の絵画なんてただのサインくらいに見えたりする。

風景画家としての、セザンヌのモチフは、前に述べた様に、ちりぢりになって消えて行くものは決して追わぬ、というところにあった。人間の生は、何んという混乱した、不安定な、消えやすい動きの中にあるか。これに捕えられて、人々が見失っている言わば生存の深い理由に出会う事、それが恐らく、セザンヌ肖像画のモチフであった。
小林秀雄「近代絵画」より

誰かの絵を迷わず好きだという、まあ幸福感かな、そういう気分で大高先生のイラストを紹介しているのだけれどでもやっぱり画家がそのとき見捨てたものというのか、見なかったことにしたものをちょっとでも感じるとそれはわたしの本質的な不安ときっと直結していて、芸術の普遍さなどとは感じないが、でもやっぱりイデアなんだか象徴みたいなものがあるような気がする。
不思議な縁で、こうして大高先生のイラストを編年体で紹介しているのだけれど、そのことの中にわたしが(主体性を持って)見失っているものがあるのだと感じ、非常に不機嫌になったりもする。


2021年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
2020年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
2019年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
2018年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
2016年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
2014年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
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2001年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります

 展覧会のお知らせ「久保田万太郎と芥川龍之介」by大高郁子+漆原冬児

http://www.visions.jp/ex/3984.html

11月16日から26日まで人形町ヴィジョンズという画廊で、まあそういうタイトルの展覧会があります。ナマズみたいなハゲ爺がネコ抱いてますが、この人が久保田万太郎でしょうか。大高先生の踊るような遊びに満ちた筆使いが嬉しいです。とはいえ、東京は遠いな残念だな。

 文藝春秋の新刊 2016・10 「キャラメルの瞳」 ©大高郁子

大高先生のお宅に新しいネコが来たらしいとtwitterみていて気が付いていた。ま、なんですなネコ好きはみな我がネコ自慢ですわな。スミコさんとTwitterで記しており、またタイトルの名で画像を公開もしていた。ブチコさんのように今後は大高先生の作品にちらちら出演なさることでしょう。
とはいえ、なんか絵を見ると仔猫の華奢さ儚さ、毀れてしまいそうな危うさが描かれやっぱり生き物を飼う大変さが分かりますね。

 文藝春秋の新刊 2016・9 「大阪の海」 ©大高郁子

大好きな絵です。海と空、ドローイングの濃淡に心が震え小さく驚く。これはきっとわたしがいつもいままでも見るたび驚きときめいた、たぶんわたしがシンクロしやすいイメージなんだか、原風景に近いのだろう。きっとこんな絵をいくつも提供してくれる画家だから、わたしはいつもときめき、追いかけ続けるんだろうな。