文藝春秋の新刊 2019 9 50年目の月 大高郁子

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ってことはスカイツリーか?

「そっか、東京タワーができて50周年か」ととっさに思ったのだが、いや違う。妹の生まれた年が東京タワー完成と同じで、昨年から彼女も年金受給者だ、東京タワーは還暦越えだ。

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となるとアポロか、50周年。アポロ11号打ち上げはテレビで見てました、午後8時か9時だったかパジャマ着てみてました。月面着陸もみた気がするが午後2時ころに銀行のロビーでテレビ見ていて、総集編みたいかもしれない。翌1970年に大阪万博で“月の石”が展示され、夕方だったので30分待ちで石見ました、感慨まったくなかったけど。

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大高郁子が描く文春のリーフレットって、小間物ってか静物・ガシェットが多いよな趣きなんですが、工夫された風景画もわりと多くあります。夜景でも素敵な幾葉もあるのですが、はてはて月を描いていたっけとちょっと過去作を遡ってみました。

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大高郁子 月三景

柔らかく明るい青の夜空に浮かぶ半月「窓」は1998年10月の作品、窓の外の風景はなんかはじめてみたときモロッコ市街の住宅屋根(赤煙突)かと、いやいやモロッコのこと知らないけど。で、真ん中「都心の月」は2007年11月の作品。満月の隅田川の橋上からの漆黒な夜空でビルの灯りが月明かりよりキチキチ強くてちょっと怖い。月球儀のような2019年9月の月は正確な描写の癖にとても柔らかく浮かび、妙に嬉しい。