9月の文庫チラシ紹介

新潮文庫 今月の新刊 2012 09

9月のヨンダ?
◎ 注目の新刊 映画化 あなたがもう一度、会いたい人は誰ですか?
◎ トピックス 譲れない“プライド”とは何か?
◎ 今月のフェア 手軽に、でもキチンと勉強し直したいアナタに。「大人の学校」フェア開催中です。
◎ 話題の新刊 50歳になったら夫婦で読んでおきたい本。
◎ 映画化話題作 凍える牙
網野善彦木田元池田清彦と三氏の啓蒙書が並んだ「大人の学校」フェア、こういうのよろしいんじゃないですかと平台でにんまりでしたが、いろいろ絶版多い新潮文庫ですし、こういうときに復刊フェアしたのかな?

2012年9月の新刊 文春文庫
 伏 コミックス第1巻9月25日発売決定 月刊ビッグガンガン

裏面は「本を、捕まえろ」文春文庫秋の100冊フェア案内。フェアの店頭チラシ・劇場版アニメ「伏」の店頭小冊子の紹介はあとでね。桜庭一樹「伏 贋作・里見八犬伝」を購入したらコミック版の一枚もの投げ込みチラシ挿入。100冊フェアの表紙イラストもアニメのキャラだね、どうなんでしょわたしの周囲でウィスパリングも聞こえてこないんだが。

9月の新刊 光文社文庫 おかげさまで創刊28周年 アニバーサリーフェア

アニバーサリーフェアとはいえ、プレゼントとかなにも出てないな…10月のチラシで紹介なのかな?いずれにしても毎年思うのだが全員にプレゼントではなくてもいいからせめて応募はがきを入れてほしいよね…いややっぱり全員プレゼントがいい。

集英社 新刊案内 vol.9 2012年9月中旬〜2012年10月上旬

いろんな本が出てますね、集英社。「…毒出し『美腸』ダイエット」ってでも一体なんなんだろう?「悪魔の毒々モンスター」を思い出すじゃん。

9 2012 発見!角川文庫 発見!角川文庫ミステリフェア実施中
 角川文庫投げ込み みうらじゅん オレの角川文庫

ドン・ウィンズロウ、ブーン・ダニエルズシリーズ第2弾「紳士の黙約」が文庫で登場、えとなんというのか「砂漠で溺れるわけにはいかない」という超駄作でもうぜったい読むものかと見限った作家だったのですが、その後「犬の力」とか「サトリ」とかいろいろ話題作を出しているんだよね、いったん解禁して様子見しようか。
とちょっとは考えたけど購入したのはみうらじゅん。まあ挿入されてた個別のチラシがほしかったのもあるし。見仏記の人だけあって無常の悟りをきちんと語ってますが、でも逆にここから女装とかのマイブームにどうすればいけるのかがわからん。前書き「終わりあるはじめに」だけでも充分によい読書でしたか。

…前略…
あなたの脳はあなたの今の限界を知りつくしています。才能ではなく、才脳。
だから、あなたが才能以上の望みを抱くと、“ちょっとそれは無理じゃないかなあ”と、易しく問いかけてきます。頭ごなしに言うとあなたがキレて、とんでもないことをし出すかもしれないからです。
“いや、完璧に無理だと言ってんじゃなくて、急には無理だってことさ”
脳も必死の説得です。
…後略…
 「終わりあるはじめに」より

2012 9 中公文庫 新刊案内

渡辺淳一文学の原点、全3冊刊行開始…だそうですが、誰が買うんだ。文春から作品集出てるよね、でもその作品集にけっこうな齟齬があるんだろな、ま、あれだけ著作があるんだから拾遺集でいろいろ遊べはするだろうがただ、それほどの需要があるのかな。医療関連って日進月歩だし病に関する意識も移ろう。15年くらい前のある日突然、ガン告知が当たり前になり吉村昭の「冷たい夏、熱い夏」なんぞ現代の医療現場では“変な笑い話”でしかないだろう。渡辺淳一性愛小説未刊行版なんてほうが売れ線じゃないのかな?

早川書房の新刊案内 2012 9

“全世界が興奮、注目!幻の遺作が遂に解禁”と記された「ルパン、最後の恋」を強い意志で見逃す。きっと満足できないだろうしね。小学生以来ルパンが好きです。「奇岩城」「怪人対巨人」の合本を読んでいこう、ポプラ社版の全集を読破しました。現在でも手許には「ルパンの告白」昭和53年刊旺文社文庫版で持ってます。「結婚指輪」「赤い絹のスカーフ」「白鳥の首のエディス」はまあいまでも傑作ですよね。
でもって、幼なじみのルパンを蹴って購入したのが「ならずものがやってくる」タイトルだけで購入しました。新潮社版ピンチョン全小説の《パンフレット(こちらから)》の惹句「かいぶつが、あらわれた」みたいなびっくり感。ハヤカワポケミス風なら「モンゴが帰ってきた」くらいの衝撃ね。

9 2012 新刊案内 東京創元社

ハヤカワほど驚きはしないが創元はクイーン国名シリーズの新訳だそうです「フランス白粉の謎」宇野利康の訳ではもう古臭いのか、とはいえいまさらクイーン読む人だったらその古臭さみたいなもの(背広に帽子かぶってるとか)を楽しみたいんだろうしな。このたびは見送ったがも一度国名シリーズ読み返すとかの喜びをバカにする気はないよ、でもだったら「ローマ帽子…」から新訳がいいんじゃないのか。村上春樹のチャンドラー新訳も順番が違うと、新たな読者に対しては失礼みたいな気がしちゃうよね。

角川学芸出版 2012 9 新刊・話題の書

新しいスタイルのチラシになる。月刊「俳句」「短歌」当月号の広告も入りとてもタイムリーなチラシはいい。

文庫チラシ10月は《こちら》にあります
文庫チラシ8月は《こちら》にあります