新刊案内　２月

新潮文庫　今月の新刊　２０１３　０２

２月のヨンダ？
◎今月のフェアミステリー好きは書店へ急げ
すごい！ミステリー＆サスペンスフェア
◎話題の新刊大反響の「ぞろり」シリーズ第２弾、登場！
◎今月のイチオシ史上最大の決戦、はじまる！！吉川栄治の代表作２作が登場！
多田富雄の遺作「残夢整理　─昭和の青春─」購入。「生命の意味論」は衝撃的な読書体験で師と仰ぐに足る人（サプレッサーＴ細胞は間違いだったらしいが）と思ったのだけれどものすごくご免なんだが、病に倒れた後の多田富雄の著作はまったく読んでない。文藝春秋に最初の闘病記が載ったのを読んだのが最後か。唾で溺れる…なんてまあまったく知らなかった症例などの知識は得たが、まあ闘病記など好んで読みたいという気質ではないというくらいでの選択。リハビリ関連で政策に抗議云々とかメディアで知ったくらい。

この短編を書いている最後の段階で、私は癌の転移による病的鎖骨骨折で、唯一動かすことができた左手がついに使えなくなった。鎖骨を折ったことは、筆を折ることだった。書くことはもうできない。まるで終止符を打つようにやってきた執筆停止命令に、もううろたえることもなかった。いまは静かに彼らの時間の訪れを待てばいい。昭和を思い出したことは、消えてゆく自分の時間を思い出すことでもあった。

後書き最終部分。ふう、まあもうじき闘病記が書かれ読まれる意味がわたしに分かるのだろう。

２０１３年　２月の新刊　文春文庫

裏面：池波・司馬・藤沢・平岩フェア　２０１３
新装版が池波、藤沢、平岩に出ていてまあ平岩弓枝はまだ生きているけど、もう新刊はかわせみも含めてでないのか。昨年だったか「聖徳太子の密使」が文庫になったけどまあ何だかなあと首をひねったのを思い出した。でもって購入したのが酒井順子「地下旅！」失敗でした。やっぱり地下鉄の紀行文となると相当の遣い手でないと手に負えないものだということが分かった。

２月の新刊　光文社文庫

裏面：全部ベストセラー!!!東野圭吾フェア　特製図書カードを抽選で５００名様にプレゼント
うーんとねえ、購入したのが三好徹「三国志激戦録」というんだが、過去の作品とかじゃないのね、小説宝石８〜１１年に発表、１１年単行本化と記してある。わが父母並みの高齢の著者だけれど早くに倒れた同時期のエンタメ作家の分までパワーを発揮しているのか。

集英社　新刊案内　vol.２　２０１３年２月中旬〜２０１３年３月上旬　刊行

表紙は小説すばる新人賞受賞のお二方。新潟県の雪深い町で暮らす女子高生の閉塞感と絶望的な日常を描く作品「赤と白」は３月５日発売だそうです。どんな絶望的な暮らしぶりなのかを覗き見したくもあったけど購入は見送りました。「赤と白」の著者、櫛木理宇さんはでも昨年ホラー大賞読者賞受賞でシリーズものを上梓している方のようですね。
新刊案内裏面は「集英社文　恋愛フェア」惹句は“恋は妄想、愛は抱擁”ってでもなんだろうな。

発見！角川文庫　２　２０１３

裏面：２月の単行本　案内末尾：映像化作品

２０１３　２　中公文庫　新刊案内

早川書房の新刊案内　２０１３　２

「日本ＳＦ短編５０　１（ローマ数字）」が刊行されたのだがぐっと我慢で見送る。なんというのかな、アンソロジーがどうも最近苦手になってきているようだ。全５巻（１０月完了）のラインアップが載るハヤカワのホームページを貼ります。

http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000625

宮部みゆき・篠田節子の名があった。田中啓文の「嘔吐した宇宙飛行士」も入ってるって編集者も筆の誤りか。２月刊の１はすべて読んでいたけど２以降…いや２は読んでるの多いけどそれ以降は知らない作品も多いんで、刊行時に興味があれば読んでみたい。
購入したのはトマス・Ｈ・クック「キャサリン・カーの終わりなき旅」まあクックなら内容に間違いはないでしょうと、本命買い。