遅くなりましたがようやく紹介できます

新潮文庫 今月の新刊 2012・08

8月のヨンダ?
◎トピックス

佐伯泰英の新シリーズ、待望の第四巻登場!
大反響!シリーズ累計160万部突破
◎今月の新刊
本年度再注目作品!「鷲たちの盟約(上・下)」発売です。
五千人の将兵を救った指揮官。「キスカ島 奇蹟の撤退─木村昌福中将の生涯
◎エンタメ・オススメ本
ミステリー&時代小説の気鋭、新潮文庫に初登場!
「鷲たちの盟約」ってのは歴史改変ものというのか、セオドア・ルーズベルトが大統領就任直前に暗殺され、それから10年後が舞台というけど、ちょっとそこまでいっちゃうと歴史のifも厚顔すぎるというか、どう収斂さすのかちょっと怖いなあ。

http://www.shinchosha.co.jp/book/218131/

2012年8月の新刊 文春文庫

表紙裏は映画案内、表紙と一緒の「悪の教典」。読んでないんですね、このミスとかあまりあてにしなくなった最近の読書なのだなあ、そのうえ文庫化にも動じなかった…ってことはわたしにとってなにかがピンとこなかったんだね。

8月の新刊 光文社文庫

田中芳樹アルスラーン戦記2 王子二人」購入。第一巻から四ヶ月経ての登場ではなかなか読書の喜びを感じないぞ、内容に関してはなんだか何万人の兵士があっという間に死んだり、偉い騎士は一人で数百人を相手にしたりであまりに荒唐無稽ね、もっと美しく“無駄な部分”を描いてほしいんだがなあと、四半世紀も昔の小説にケチをつけてもいけないか。

集英社 新刊案内 vol.82012年8月17日〜2012年9月6日発刊

長部日出雄の「古事記とは何か稗田阿礼はかく語りき」を購入…ってほかにほしい本がないんだぜこのラインナップでどうしろっていうの…?集英社新書橋本治とかあったけどあちらには新刊案内のチラシは入っていないし…ま、とはいえ長部日出雄ね、ずーっと昔に映画監督になりたい少年みたいな格好の女性が主人公で、ジョン・ウェインの「駅馬車」をインディアン蔑視の映画だみたいにいってた長編読んだ記憶があるきりですし。ま、でもそこそこ楽しめる読書でしたよ、語り手の稗田阿礼が女性で、宮中みたいな場所で伝承を語るんだがウーマンリブみたいな箇所で聞き手の女官などが喝采したろうみたいな憶測がとても楽く読めた。七月角川ソフィア文庫刊の武光誠著「初めて読む古事記神様と神社がわかる本」」を購入し、なんというかこちらは列伝ね。上代神話で活躍する神々のエピソードと現住所というか、どちらの神社に祭られているかを簡便に記してありそれはそれで面白かったです。「わんぱく王子の大蛇退治」を小学校の体育館で観たのが、古事記とのファーストコンタクトであり、まあそこからなかなか知識など進まずにいたのでうれしい読書ではありました。

8 2012 発見!角川文庫祭 2012

チラシの表紙は7月と同じで、カレンダーの8の文字だけが変わっている。映画案内で「天地明察」「図書館戦争」。角川新人賞祭2012この6人が凄い!という特集は、昨年まではなかったかもしれない。先日新聞広告でもやってましたよね。
この月、ダン・ブラウンの文庫新刊が。単行本が出た際にわが知恵袋たるfinalvent氏がレビューを記していた。以下に極東ブログの該当ページURLを。

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/08/post-0fa3.html

“ノンストップで楽しめるぞ”と書いてあるけど、まあその、フリーメーソンとかにねもうひとつ深く思いこめないんだな、たとえば日本の修験道とかいやいや創価学会でもいいんだが、その教義とかで陰謀とか殺人とかあったとして(オウムだとただのお笑いだが)、そういう小説を外人さんが面白く読めるかとか、まあもちろん作者の力量で読めるんでしょうけどね「ダ・ヴィンチ・ コード」も読んでないわたしなので、こちらも養老院か長期入院時に取っておきましょうか。

2012 8 中公文庫 新刊案内

寺田寅彦とか武田泰淳とか、今月は槇有恒とか、なんかまあ岩波と張り合う気なのか中公文庫は…とはいえ岩波の方はどんどん先祖がえりで本来の“古典”みたいなラインナップになっちゃっていて、そういう意味では中公に期待してます…んですが「青空文庫」で読めるんじゃないのか(調べてないからわからないけど)?という邪推しちゃって、わたしって嫌な男だ。

早川書房の新刊案内 2012 8

長年使っていた複合プリンタが壊れてしまった。キャノンの名器MP770でしたがもう購入して6年になるし、まあ寿命かなと、ネットで調べてみたらもう“メーカー修理紀元終了”のようだし。というわけで次期プリンタ購入までスキャンできません。今度はエプソンにしようかな、EP804Aが、いまのところ候補です。本当は805がほしいが薄給だしな。

8 2012 新刊案内 東京創元社

なんだか先月でるといってた「泡坂妻夫引退公演」が8月25日に刊行とチラシに書いてある。何てこったい、いずれにせよわたしはニ分冊函入というその書籍自体にまだお目にかかってはおらず、悔しいようないやでも5千円出して買えないでしょうという諦めもある。東京創元社で文庫全集出してくれないかな、泡坂妻夫

角川ソフィア文庫「学ぶ心」の応援団 8月の新刊

「覚えておきたい極めつけの名句1000」購入。かるく“覚えておきたい…”なんていってくれるが、そうはいかんだろ。まあ自分を基準にしても仕方ないけど、下の上クラスの知識人たるわたし…でも読書好きだし短歌作ってたことあるし、現代詩とかも興味あるんだそんな下の上のわたしだけれど、20句にひとつくらいか、既知の句は。それだってもちろん“覚えて”はいない。とはいえわたしに作句の技量はないんだし、名句を読んで嬉しくなったりときどき引用するくらいはしてみたい。よい買い物でした。

幻冬舎文庫 心を運ぶ名作100

表紙モデルは春に続き三根梓、コピーは“ひと夏の経験”。
この月購入は三木谷浩史「成功の法則92ヶ条」。まいりましたね、何で買ったんだろう。まあほんの少しだけ読んで情けなくなって放り投げた。えとどれだったかな“第一章10”これだな、0・1%の改善の積み重ねが成功を─とかいうので、毎日ちょっとずつ努力することの大切さをいっている、いちにち0・1%の改善でも一年で40パーセントとかもうなんかちょっとおかしいんだが、その改善の例がひどい。

けれど、これは逆にいえば、そこでちょっと頑張れるかどうかで、、大きな差がつくということでもある。時間がないなら、明日は早起きをして、10分でも早くデスクにつく努力をしてみよう。それも0・1%の改善なのだ。

バカかこいつは、サービス残業(早出か)を社長自らがやれっていってるんだぜ「社長を成功させる部下の92ヶ条」だったらしい。

文庫チラシコレクション9月は《こちら》にあります
文庫チラシコレクション7月は《こちら》にあります