各文庫10月新刊案内チラシ
新潮文庫 今月の新刊 2012.10
10月のヨンダ?
◎ 今月の新刊小野不由美「十二国記《完全版》」第2弾
少年に決断の瞬間は訪れるのか
◎今月のフェア歴史・時代小説フェア
◎映画化!注目の新刊
「長沼先生、エイリアンって地球にもいるんですか?」という文庫を購入したのだ、ですよ。それで池上高志という東大教授と対談するわけなんです。えと、池上教授はヴォネガットの措定した宇宙だの宇宙人だのを片隅に置いて生命や進化やもろもろを語ろうとするんだが、それを全然理解できない長沼先生というか、たぶん本質でまったく噛み合っていないはずなのに和気あいあいと話が進んでいるあたりが、何ともいえず不気味でした。
ヴォネガット知らないのは全然いいし(でもゲラで直せなかったかな?)池上先生の思弁もこうちょっと滑ってはいるみたいなんだけどそれにしてもホストである長沼先生のほうに、別次元の話題同士だとしてももすこし捌きの技量がほしかった。
10月の新刊 光文社文庫
購入したのはミステリー文学資料館編「麺'sミステリー倶楽部」です、衝動買いだな。でもって山田正紀の「麺とスープと殺人と」だけれど、まあ読まなきゃよかったなあという読後感です。
集英社新刊案内 vol.10 2012年10月中旬〜2012年11月上旬刊行
裏面「この警察小説がすごい!all the best」は宝島とかで特集したのかな?ああ、そうなんですねそういうガイドブックがでていたのに気付かなかった。
http://tkj.jp/book?cd=02019501
残念だが順位がわかるサイトはなかった。第一位「第三の時効」第二位が「百舌の叫ぶ夜」それ以外は集英社じゃない作品なのね。海外編があるなら第一位は87分署かメグレ警視かな?ちょっとだけ順位が知りたい。
2012 10 中公文庫 新刊案内
裏面:創刊40周年「中公文庫マイ・ベスト3」のアンケート。その裏面には「中公文庫エンタメ 2冊でチュウ!」というプレゼント、あれだね昨年一昨年の「ミステリコンシェルジュ」の発展版なのかな、あらでも賞品がTDLのチケットだそうで、ちょっと面倒くさがりしすぎではないのか、昨年一昨年は秋の夜長の読書対策グッズだったじゃないですか。
早川書房の新刊案内 2012 10
購入したのがハンヌ・ライアニエミというフィンランド出身英国在住のSF作家「量子怪盗」なんだがまだ前半しか読んでないけど、あまり魅力感じないんだな。全部読み終えてからひとこと記します。
10 2012 新刊案内 東京創元社
「パーフェクト・ブルー」は現在TV放映中ですが、犬が主人公だものなあ、おもしろくなるんだろうか。他社文庫には入ってないのかな、だったら創元さん嬉しいドラマ化ですね─ってあれれ?新潮社で新装版がでてる。
http://www.shinchosha.co.jp/book/375008/
きっとたぶん宮部みゆき邸で台所改修とかそういう急な事情があったのではないでしょうかと、邪推したって、どうなるものでもない。
角川学芸出版 2012 10 新刊・話題の書
文庫の新刊2冊で「北欧・ケルトの神々と伝説の武器がわかる本」というのと「増補版 歌舞伎手帖」だそうで、現物を手に取ったところでモチベーションが沸かないのよね、というわけで今月の新刊、角川選書より佐々木和歌子著「易しい古典案内」を購入しました。著者はアカデミックの中の人ではないようで、そういう方が語る古典への誘いというのはそそられますしね。よい選択だったかどうかはま、もうちょっと読み進んでみないと分からないけど。
角川選書って、でも本当にずーっと手にも取ってこなかったな。古くは「三太郎の日記」とか…あらら他に覚えてないなあ。
幻冬舎文庫の新刊 ミステリフェア 衝撃。感涙。驚愕。はずれなし、傑作ぞろい!
会田誠「カリコリせんとや生まれけむ」現在読書中。父が痴呆で母がヒステリーで孫の頭髪を掴んで叱りつけるなど、たぶん実話なのだろうフラットで白痴っぽいほどに癒しのない不気味な第1話から、いったいどうなるんだろうかと危ぶみつつ、どうせ知ったこっちゃないんだからもっとぶざまにひっくり返らねえものかと不穏な期待をしてみたり、そのくせ浅田彰・岡崎乾二郎に売った喧嘩を、なんでずそれほどのものではもにゃもにゃと言訳している変な文章が次にあったりと、なんとも今のところよくわからないエッセイ集のようですけど。
ちくま学芸文庫 創刊20周年フェア
購入したのは遠山啓「現代数学入門」読むわけないじゃん…とも思ったけど買っちゃった、肥しにしかならんぞ。えとですね奥付前ページにこの書物に関してひとことが記してある。
本書は著作「数学は変貌する」と「現代数学への招待」を合わせ収録した「ちくま学芸文庫」オリジナルである。
「数学は変貌する」は1971年9月に国土社より刊行された同名の書籍の一章を収録したものである。
「現代数学への招待」は雑誌「数学セミナー」の1963年8月から翌年10月まで、15回にわたる連載である。
だそうです。