集英社文庫 11年5月刊 小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所 原作 秋本治

監修=日本推理作家協会だそうです、何だかなあ…ですなあ。両さんってまあ確かに“誰もが知ってる警察官”ではあるんだがトリビュートアルバム作成するほどインスパイアされてる警官かってあたりでなんともいえないんだよね、副業「(この場合は趣味だが)にかける情熱みたいな部分を称賛ししている今野敏「キング・タイガー」、東野圭吾「目指せ乱歩賞!」みたいな作品がだからまあ楽しく愉快なのだが、その本業おろそかぶりにはちっともこちらは感心しないんだな、でも「…乱歩賞!」って大昔読んだ井上ひさし「モッキンポット師の後始末」中に、バイトで入ったラジオ局で自分が応募したラジオドラマ脚本が落選の箱に入っていて、寸評を手本に直してまた未読の箱に戻し、それの繰り返しでついにばれちゃうなんてのがあったなと、とても素敵な思い出しをした。
「鮫島もの」とか「斉木・梢田もの」とかはちょっとなあ、両さんとの掛け合いではもったいない、もっとトリビュートに値する…できれば新宿鮫vs.お茶の水署みたいなのが実際読みたいです。