集英社新刊案内 vol.7 7月14日〜8月8日刊行

表紙は先月と同じでナツイチ紹介、モデルはネコ目美少女の武井咲。裏面で紹介している人気漫画家スペシャルカバーってのはなかなか論評に値しないというかそんなもので中学生をだますなとか、とはいえ昨年の角川文庫夏のスペシャルカバー早見あかりはものすごくよくて、どうしてわたしはあの時一冊も買わなかったのか、それは理性が勝ったというほどでもなく、いっそ全冊そろえておいてもよかったような気もまだある。書店用のPOPなど泥棒したく焦ったものだ。
武井咲のカバー(ないけど)を書店で見ればやっぱり迷うかもしれないが、1年後に悔悟の情が残ることはまずないだろうし、恐るべし制服美少女のパワーというべきか。

購入したのは佐野眞一「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」上下巻で、前半半分まで読んだがイマイチかな。東電OL事件はゴビンダ被告にいい風が吹いてきたようで佐野眞一的にはネパールまで行った甲斐があったか。当人もそんな気配に乗ったのか、こちらのルポでもなんだかそうとう偉い人みたいな視点で、読んでいて苦しい。「だれが『本』を殺すのかpart2」ではユニクロや百円ショップを「ゴミを売っている」と腐していて、ああいうのって嫌ですよね、当時2ちゃんで叩いたかどうか、なんだかルサンチマンの人みたいだったし「沖縄─」でも立ち位置や視点など読んでいてゲンナリ気味。