幻冬舎文庫10月刊 会田誠 カリコリせんとや生まれけむ

本日(11日)の朝日新聞幻冬舎新刊広告で「美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないか─前代未聞!著者による落書き入り」が載っていました。落書きの出来不出来で古書店やオクでの価格が違ってくるのかな。
以下は昨日(10日)朝日新聞「be」フロントランナーの記事。森美術館での個展「天才すぎてごめんなさい」関連プロモでしょう、もうNHKでも出てほしいね。、

http://digital.asahi.com/articles/TKY201211070377.html?id1=3&id2=cabcbbba
http://digital.asahi.com/articles/TKY201211070379.html?id1=3&id2=cabcbbba

「天才で…」というタイトルはアルチザンへの憧憬ですみたいにいってるけど、まあ以前からの言動でぜんぜん許しちゃいます、「ミュータント花子」での敗北宣言を読んだからですね。

前略…
しかし<ホントのマンガ>と呼ばれるには、最低でも1万部くらいは売らなくてはならないでしょうが、この手作りの本は400部も作れませんでした。ここで約束しますが、僕はいつか必ず、もう一度マンガに挑戦します。
…後略
 Lonely Planet P18より

森美術館、個展のホームページは以下に。“カリコリ…”カバー画が大きく描かれていて嬉しい、期間は長そうなのでまあ、できればいってみたいです。

http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto_main/index.html

東金市に格安物件をみつけて自宅兼アトリエにしたとエッセイで記しているけど朝日記事では“横浜市中区アトリエにて”みたいになってるぞ、東金幼女殺人事件当時(08年9月)に、母親から「お前が犯人じゃなくてよかった…」と電話を受けるシーンがあったので、なんだか風水的に嫌気がさしたのかな、エッセイ中からはそこまで読みとれなかったけれど。
エッセイ自体はまあ可もなし不可もなしで、岡崎乾二郎草間弥生へのイヤミなどはまあナマで嬉しいんだけれど、あくまで美術家の書くエッセイだか免罪されている時空からの言説として読めるように記されていて、まあいいねそんな韜晦術は。
「MONUMENT FOR NOTHING」は書店で2周3周して首を何度もふりふり手に取ったり下ろしたりで、ついに購入しませんでした。5千円が惜しかったのもあるし自分の中の下劣が悔しかったりといろいろ邪念に囚われました。
90年代のいつだったか、ぴあのARTコラムにちいさな「犬(雪月花のうち雪)」の画像をみつけ、そこから視線が動かなくなっちゃって、いやいや2×3センチくらいのちっちゃな写真なんだが四肢切断された美少女の笑顔に囚われちゃって背中や肩がもう重く苦しく狂おしくなっちゃった記憶が強烈です。ただでも「犬」シリーズはわたし的には「イビサ」の強烈さには負けてるし、「巨大フジ隊員vsキングギドラ」をギャグで江口寿史が先にやっていたりで、本当の意味でのオリジナルの人とは思えないんだよね、まあもちろんスキャンダル標的艦としての威風堂々感はとても間抜けに美しいいので、それでも全部嬉しいんですけど。
あれま、エッセイについてなにも記してないね、まあいいけど。会田誠が生まれたころにわたし、新潟市寺尾に引っ越してきました。当時も新通小学校はあったのですが、集落の小さな小学校で新開地の住民の子どもたちはわざわざ電車に乗って隣駅まで定期券を買って内野小学校(新井満間違い!藤沢周の出身校)に越境入学してました。というわけでご近所だった会田誠ですが無駄なスノビズムのせいでクロスしそこなってます。