10 2010 新刊案内 東京創元社


新刊紹介 第20回鮎川哲也賞受賞作 安萬純一 ボディ・メッセージ   月原渉 太陽が死んだ夜


【MYSTERY通信(海外)】
『英雄たちの朝』『暗殺のハムレット』『バッツキンガムの光芒』からなる大傑作〈ファージング〉3部作。青年時代のポオが探偵役の謎解きミステリ『陸軍士官学校の死』。オコンネル渾身の名品『愛おしい骨』。そしてウォーターズの最新作『エアーズ家の没落』……今年の話題作の数々、読みのがしはありませんか?
【MYSTERY通信(国内)】
毎年恒例の鮎川哲也賞は今年で20回。消えた切断死体の謎を追う探偵たちの活躍、安萬純一『ボディ・メッセージ』。ニュージーランドの女子校が舞台の連続殺人事件、月原渉『太陽が死んだ夜』と2作品! さらにシリーズ第2作、高城高ウラジオストクから来た女』。文庫では図子慧『晩夏』も宜しくお願いします。
【FANTASY通信】
10月は〈駆け出し魔法使い〉シリーズ第4弾。ニータはひとり神話と妖精の国アイルランドへ。伝説のモイトゥラの戦いが甦るシリーズ中最高傑作です。趣変わって、『魔女とほうき』の続編『カエルにちゃんとキスをする』は、魔法使いの母と妹相手にただひとりマトモなレイチェルが大奮闘。どちらもお楽しみに。
【創元SFクラブ】
満を持して贈る大森望編《ゼロ年代日本SFベスト集成》全2巻は、今年で3年目を迎えた《年刊日本SF傑作選》の姉妹編アンソロジーです。この10年間を代表する日本SF短編が一望のもとに。フリン『異星人の郷上下』は過去を探る現代の視点と14世紀当時の描写が入れ替わりながら語られる濃密なファースト・コンタクトSF。校正者、イラストレーターまでも褒め称える、涙なくしては読めない傑作です。ヒューゴー賞最終候補作。推理文庫Fのパニック・ホラー、ボーセニューの《キリストのクローン》3部作もお見逃しなく。