9 2010 新刊案内 東京創元社


表紙 新刊文庫カバー 大崎梢 背表紙は歌う

MYSTERY通信 (海外)
今月ご紹介する点は、ともに年間ベスト級の絶品です! ウォーターズ『エアーズ家の没落』は、斜陽の領主一家に降りかかる悲劇を語る渾身の大作にして、たくらみに満ちた傑作。かたやオコンネル『愛おしい骨』は、20年ぶりに帰郷した男を待つ事件を迫真の筆致で描いた、著者の新たなる代表作となる傑作です。
MYSTERY通信 (単行本)
『こめぐら』『なぎなた』の2冊は、著者・倉知淳16年の集大成。未収録作品を一挙に収めたファン待望の作品集。鬼才・小林泰三の本領が炸裂する『完全・犯罪』は、「意外な結末」が待ち受ける世にも奇妙な物語。ほっと心が温まる、大崎梢人気シリーズ第2弾の『背表紙は歌う』と、個性豊かなラインナップをよろしくお願いします。
MYSTERY通信 (文庫)
真夏の暑さが落ち着くこの時期にミステリを。第3回ミステリーズ!新人賞受賞作「殺三狼」を含む連作ミステリ、秋梨惟喬『もろこし銀侠伝』。甘酸っぱい青春ミステリ柴田よしき『朝顔はまだ咲かない』。そして、第62回日本推理作家協会賞受賞作、桜庭一樹赤朽葉家の伝説』がいよいよ文庫化。どうぞお楽しみに。
FANTASY通信
9月はマキリップの〈白鳥のひな〉2部作後編『白鳥のひなと火の鳥』。前巻に続き、女魔法使いのニクスといとこのメグエットの女性陣が大活躍。幻想的な物語と魅力的なキャラクターがポイントです。ブックランドは『はみだしちゃった魔女』。変わり者の魔女モーウェンと個性的な9匹のネコが可愛いファンタジー

購入したのは柴田よしき「朝顔はまだ咲かない 小夏と秋の絵日記」だったが、第2話まで読んで挫折。彼女にはネコが主人公のミステリもあるんだがあれも変にネコが活躍なんてしちゃってぶち壊すし。こちらも同じでひきこもりはしっかりひきこもっていなくてはいけない、ひきこもりならではの仕方で復讐とか処理とかしてくれ。どうにもそのへんに情緒のたわみというか我慢が出来ない作家でした。