光文社文庫 7月の新刊

この月も薄いままで寂しさが募る。兄貴分の講談社文庫みたいにチラシから撤退なんてしないでね。それともいっそ古典新訳文庫のチラシのほうに凝るとかさ。裏面は島田荘司横山秀夫誉田哲也の広告と「男と冒険の物語フェア」ときてマッチョの花盛りだ。わたしの予感を軽く裏切りフェミニンミステリの時代はすでに過ぎ去っちゃったようですね。いや、高村薫の新作上下巻をまだ読んでないので結論はもすこし待つけど。

購入したのは酒井順子「女子と鉄道」

女子と鉄道 (光文社文庫)

女子と鉄道 (光文社文庫)

列車に乗るとすぐ寝てしまう女子を、マッチョ系鉄ちゃんはファン、マニアといわんでしょうが、本来はこれが王道です。いいものかどうかは“寝てみなくてはわからない”(by村上春樹─「夢で会いましょう」より)のです。相性がいいってことで、女子やわたしは眠たくなります。ついでにいうとわたしはバスのほうが眠れますが、こちらはそうとう周囲に悪影響を与えますので注意はしたい。