* 文藝春秋の新刊 2021年7月 画家のアトリエ 大高郁子

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twitterイラストレーターは「さて、誰のアトリエでしょう?」と質問していて、そんな分かるわけない。画像でググったらジョアン・ミロマヨルカ島にある美術館とのことです。ミロいいですね、ダリの胡散臭さの対極というか、人柄とか知らぬが棟方志功に近い匂いを感じるんだけど。

www.artpedia.asia

わたしがミロを知った最初は、百科事典別冊の「世界の文化」だったかでだが、本当の出会いは大阪万博、ガスパビリオンでしたね。東京五輪大阪万博もなんだか今後、新旧での断絶があるわけだろうな。見るからに埴輪的な笑いが正面から見て理解でき嬉しかった。とはいえ、あれから50年過ぎた爺のわたしがミロを評価しているかというと、いろいろ困ったりもしてますが。

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購入したのは羽田圭介「Phantom」。とても読みやすいオープニングです。お金お金お金…って素敵な純文学になりそうです。

文藝春秋の新刊 2021 6 「子規の窓」 by大高郁子

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もう7月です、ご近所の草取りに夢中で書店まで足を伸ばせず。購入したのは乙川優三郎著「NINE STORIES」なんか変な本だ。まずタイトルが変、わざとか分からん。永井均の「存在と時間哲学探究1」に文句をつけない文藝春秋らしいか。本の作りが変、短編の初出が目次のすぐあとにある、最後の1ページの隣が奥付、カバーが中途半端で腰巻と区別がつかぬ(でもすてき)など、あと紙質も少し違和感白すぎる。それら素人が作った本みたいで書店で違和感。村上春樹のレコードエッセーがラップ巻きだったり、本を作る現場がいろいろ変化してるのか。

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子規庵は行ったことない。Mapみたら鶯谷のデリヘル街ではありませんか。そういえばそろそろ朝顔市、それ以外で鶯谷なんてなかなか行かないよね。根岸とか千駄木とか、東大のご近所周辺は下町風情とかるるぶとかでいわれてるけど、行ってみればちょっと難しいよね。それこそデリヘルにお仕事で入る年増女性とかバイク街のちょっと緊張感とか、また別の小旅行の楽しみですよね。

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三平記念館もある

 

文芸春秋の新刊 2021 5 「窓辺」 大高郁子

すてきな色彩とトーンで(どう違うか説明できぬが)ホッとする今月のリーフレット。カーテンの柄の細部にあたる光がグラデーションを作り、風の色を感じてしまう。手前の猫の後姿も耳の角度で「風を見てる、感じてるな」と分かり、ちょっと涼しい季節だけど窓を開けたくなる。

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イラストレーター大高郁子の魅力は、もちろんズバリな色づかいで背景単色とかが基本なんだが、円熟してきた最近の筆はグラデーションとか移ろいとかを意識した作品も、ときどきみられ、TPOで書き換えておられるのでしょう。

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2019年7月「夕刻のローザンヌ」は暗い森からメリーゴーラウンドの侘しい点灯斗その向こうの夕空がわたしにたおやかな悲しみをもたらしてくれる。2020年9月「千駄木の家」は呻吟の部屋の熱さと開け放った窓の向こうの涼やかとのすてきな対比が美しい。

今月購入したのは紀 蔚然(Chi,Wei-Jan き・うつぜん)という台湾人作家の2011年に台湾で刊行された「台北プライベートアイ(原題は私家探偵-PRIVATE EYES)」という作品。最初の1-2ページ読んだだけだがなんだか主人公が喋りまくっていて、ウーム困ってしまう。

文芸春秋の新刊 2021 4 「荒川土手」by大高郁子

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20世紀にわたしは都内北区に住んでいて、40代では都内散歩が趣味だった。昭文社の「山の手下町散歩地図」片手に歩き回りました。今も版を変え販売されてる。

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戸山とか隅田川畔など、当時はブルーシートのホームレスのホーム脇を散歩、大鳥神社脇の吉原やとなりの山谷も歩き、あと向島百花園周囲はスラムっぽい賃貸アパートが並んでいて、20数年後の今はどうなってんだろうか。あと驚いたのは大崎周辺、大使館通り歩いていると崖みたいな山道みたいなところを歩き、するとソニーのビル群に出ましたね。でもって荒川土手だが、これは散歩コースではなく何となく歩いた。東陽町から先はもうなにもない埋め立て地でつまんなかったけどね。というわけで土地勘は働くが20数年前の記憶ですが、都営地下鉄の鉄橋じゃないでしょうか。

購入したのは川本三郎「映画のメリーゴーラウンド」、篠田節子「田舎のポルシェ」、面白いです。

文藝春秋の新刊 2021 3 春の豆

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デジャブ感あります

グリンピースであります、春の豆だがも少しあとか5月くらいが出回りか。こんなふうなバラバラランダムイラストは過去にも数多存在しますし、豆だけでも幾つもある(先ほどズラッとみてきた)わけで、このたびは3葉貼ることはしませんあしからず。

ピースごはんわたしは好きなんだが母はわざわざ作ってくれず、夏の枝豆ごはんでわたしは妥協する、母なりの好き嫌いや季節のセレクトがあるのだろう、わりと混ぜご飯はメニューにのらないですね、タケノコごはん枝豆ごはんくらいか。

購入したのは福岡伸一著「迷走生活の方法」で、著者は「知的生活の方法」のパロディとまえがきに記してあるが、ほとんどの人は気付かぬだろうな。あと書店で変な場所に並んでいたのでみつけにくかったです、新潟紀伊国屋書店では科学関連書庫前で平積みされてて、メーンの新刊置き場にはなくて探すのに困った。週刊誌の連載なんでエッセイ新刊でいいし、パート1ではほとんどコロナ関連の話題なので“コロナ関連書籍”の場所に置かれるべきだった。たぶん相当有益な情報が満載です。

文藝春秋の新刊 2021 2 ムジェッロ街6番地にて 大高郁子

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須賀敦子を知らないのです、すてきなエッセイストと聞いてたけど出会うチャンスがなかった。エッセイストのツイートで須賀敦子が住んでいたアパートのエントランスなのだと情報を得る。

 大高先生、ヨーロッパ旅行は幾度もしていてイタリアの街の風景いくつも描いているけど、今回のはわざわざ須賀敦子の暮らした家に出向いての作品なんだな。ついでみたいで恐縮だが大高郁子の描くイタリア3葉貼ります。

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2001年9月が「ベネチア」2002年4月が「ミラノの本屋」→須賀敦子のコルシア書店かどうかは分からない。なんだかでも20年近く経て、いや絵の深みに少し驚きです。

文藝春秋の新刊 2018 2 髭猫 大高郁子

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5年ほど前に大高先生の飼い猫「ほくろネコ」が天寿を全うし、その後スミチという三毛が先生宅の新家族となった。両者ともリーフレットに多く登場し、ホームページtwitterで近況など教えてもらった。とはいえ今回は髭猫氏です、どんな素生かなどは不明(どこかに記してあったかもだが)です。いままでゲスト出演した猫たちを今日はこちらで紹介します。

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外様ネコ3匹

順番違った、左「ベランダ猫」は07年10月だが、中央「Chibita」は19年12月で髭猫よりあとだった。えと、せっかくですので本日作りましたわたしの新作短歌を紹介しましょう、やっぱネコがテーマ。

ふりふりぴくと仔猫の尻尾が俊敏で不規則動詞を監視している

オマノトペが邪魔っぽく感じなきゃいいのですが…とエクスキューズで恐れ入ります。恥ずかしさもあるが、オープンで発表してるのだし短歌発表してるブログを貼ろう、はてなブログの有料会員です、10個までブログを作れるそうでつい甘えてしまい、町内会のブログも含め現在4ブログを運営してます。

3133kot31.hateblo.jp