文春文庫10年1月刊 藤原新也 渋谷

渋谷 (文春文庫)

渋谷 (文春文庫)

カメラマンという人種とはまあ度し難いというか、自分とは違う種族というか、まあテレクラとかに平気で行けるんだろうな。木山捷平の小説を山口瞳が評していて「どうしてあんなふうに女性に声をかけられるのか(だからあれはフィクションだ)」というけれど、なにさまでもないある種のずうずうしい人たちは普通に藤原新也できるし、不思議なことにハンコを間違えてシャープな出会いがあったり…まあ、何しろわたしは最後まで感情移入せずに読了してしまいました。