東京創元社 新刊案内 2009 1


表紙 デイヴィッド・アーモンド 肩胛骨は翼のなごり
裏表紙 ミステリーズ!vol.32

【MYSTERY通信(海外)】
マクベイン編『十の罪業』は10人の人気作家による豪華なアンソロジー。力作中編を二分冊でお届けします。愛鳥家たちが事件に巻きこまれるゴフ『ワタリガラスはやかまし屋』は鳥づくしの新シリーズ第1弾。フランス発のミステリ(……なのか?)ルーボー『麗しのオルタンス』もある、2009年の幕開けはにぎやかです。

【MYSTERY通信(国内)】
佐々木丸美を代表する〈孤児〉4部作第2弾、少女達の数奇な運命を描く『忘れな草』をお届けします。閉ざされた邸で、大企業の権力争いの駒として育てられた二人の娘の友情と恋の葛藤を綴る、ゴシック・ロマンの香り漂う佳品です。『雪の断章』の登場人物や背景が繋がる箇所もありますので、併せてお読みください。

【FANTASY通信】
カーネギー賞ウィットブレッド賞に輝く『肩胛骨は翼のなごり』がついに文庫化。幸せな気分で新年を始められそうな、喜び溢れる名作です。好評マキリップは王宮の地下に広がる図書館で育った少女が主人公の『茨文字の魔法』。ブラックウッド『心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿』の怪しい世界もお楽しみに。

【海外文学セレクション通信】
2004年に刊行され大好評を博した『琥珀捕り』。その著者カーソンの『シャムロック・ティー』が満を持して登場。鮮やかな色彩の魔術、鏤められた聖人の逸話、ファン・エイク、ドイル、チェスタトン……。読むほど著者の企みに満ちた世界に引きずり込まれる。騙される快感に満ちた物語を、是非ご堪能ください。

購入したのは「肩胛骨は翼のなごり」。童話だそうですが、カバーはちょっとおっかない。