7 2010 新刊案内 東京創元社

表紙は越谷オサム「ボーナストラック」カバー画。

【MYSTERY通信(海外)】
ファージング〉3部作の2巻、ウォルトン『暗殺のハムレット』で、物語はますます迫真の展開に。若き日のポオが探偵役となるベイヤード『陸軍士官学校の死』とともに、この夏必読の傑作です。そのほかサンソム『アマチュア手品師失踪事件』、深町眞理子訳ホームズ第2弾などで、読書の夏を存分に満喫してください。
【MYSTERY通信(国内)】
今月は、珍しい職業が主人公の3作をお届け。サッカークラブのホペイロ(用具係)が謎を解く、井上尚登ホペイロの憂鬱』。さらに落語家の世界を洒脱に描く、愛川晶『道具屋殺人事件』。そして某ファストフード店を舞台に巻き起こる騒動をユーモアたっぷりに綴る、越谷オサム『ボーナス・トラック』。お楽しみに。
【FANTASY通信】
『魔女とほうきの正しい使い方』、妹が魔女とわかって仰天のレイチェル。モテたい、人気者になりたいと、欲求はエスカレートするばかり。作戦はめでたく成功したように見えたが……。ポップな学園ファンタジー。『太陽神の司祭』はラッキーの新3部作第1巻。前作〈ヴァルデマールの風〉のオールキャスト再登場です。
【創元SFクラブ】
『量子回廊』に第1回創元SF短編賞受賞作、松崎有理「あがり」を収録しました。お楽しみに。また惜しくも受賞を逸した佳作力作9編を収めたアンソロジーを、年内に文庫で刊行します。そして第2回創元SF短編賞の募集を開始しました。2011年1月11日締切。詳細は『量子回廊』の巻末か弊社サイトをご覧ください。