書皮協会員さまからのプレゼント

えと、文庫チラシをきちんと蒐集しなくなって1年以上が過ぎちゃって、でもまあわりと後悔なんぞする間もなくて、なんというのか“憑き物が落ちる”というと自分の趣味を貶めてるみたいだが、実際そうなのよね−好きでもない本なのにノルマみたいに購入して読まれもせず放り出してあるなんていい光景ではないし。
ま、それはともかくわたしの変な趣味を憶えておられた方から本日、分厚い封筒が届きました。
O澤さんという書皮友好協会(略して書皮協)会員さんで、一昨年の新潟大会でお会いした大勢のみなさんのうちの一人。なかなかのコレクターで「平凡社ライブラリー」を全冊集める作業がようやく終了した(全巻揃ったということか)とか、あと書泉(グランテとかね)店頭で配られる栞の一大コレクターだとか、まあちょっとわたしなどとはケタ違いのパトスの持ち主でした、そんなコアなビブリオマニア(誉めてる)数名と出会ったのも忘れ難い体験でしたね。
そんな旧知からの書簡、封筒内にはひとことも近況だの挨拶だのなしで氏が購入した書物内に挟まれていた異物なんでしょね、大勢のチラシが送られてまいったのです、本当に知らなかったのよ、新潮文庫の最近のチラシ。「あなたの一行に出会おう。」というコンセプトなのね、もうパンダいないのね─パンダ長かったのにね、15年以上続いたのにね。