新刊案内 東京創元社 2009 2

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新刊案内 米澤穂信 秋季限定栗きんとん事件 上裏表紙
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締切迫る 第6回ミステリーズ!新人賞

購入したのは米澤穂信「秋季限定栗きんとん事件」上

未読。上・下そろったところで読み始めるか。「さよなら妖精」「犬はどこだ」と立て続けに読後いやな思いをした作者ではあっても、でも小鳩くんと小山内さんがぶっきらぼうに絡み合うシリーズとなれば、もいちどは顔をたてましょうかという気持ちになる。フェイクの常道、連作短篇ミステリのたくみさ、そして大きなミステリへのオマージュと小市民的体裁なのに奥行きもふくらみも感じさせた前作の巧さをぜひ踏襲していてほしいものです。片山若子のカバー画、書店で平積みされていたら効果ありそう。でも、片山若子星新一は明らかなミスマッチだ。
3月近刊「…栗きんとん」のほかにバラードの「楽園への疾走」昨年末読んで、わりと楽しい現代風ファンタジーだと思えたダイアン・デュエイン「駆け出し魔法使いと海の呪文」さあ、各文庫一冊という頸木はどうなる。