創元推理・SF文庫 2008年2月チラシの紹介

 
東京創元社 新刊案内 2008 2

創元クライム・クラブ 小林泰三 モザイク事件帳 カバー装画=丹地陽子

創元推理文庫 新刊
サラ・スチュアート・テイラー 野口百合子=訳
狡猾なる死神よ

パーシヴァル・ワイルド 越前敏也=訳
検死審問 インクエス

パトリシア・A・マキリップ 原島文世=訳
オドの魔法学校

米澤穂信
犬はどこだ

高城高
高城高全集 1 墓標なき墓場


創元SF文庫 新刊
田中芳樹
銀河英雄伝説 7 怒涛篇


ミステリーズ 単行本 全集 近刊案内
桜庭一樹先生が第138回直木賞を受賞

海外MYSTERY通信
テイラー「狡猾なる死神よ」は、墓石研究家が探偵役となるシリーズ第1弾。死と象徴に彩られた物語をお楽しみください。新訳でよみがえる「検死審問─インクエスト─」は乱歩やチャンドラーも認めた才人ワイルドの代表作。メイヤー「トウシューズはピンクだけ」は妊娠中の主婦探偵が奮闘するコージー第2弾です。
国内MYSTERY通信(文庫)1955年デビュー。「賭ける」など主に短編を執筆し、日本ハードボイルド黎明期を飾った高城高は、1970年の「死ぬ時は硬い笑いを」以降作家的沈黙を続けます。2007年、荒蝦夷より代表作を纏めた「X橋付近」を刊行、反響を呼び「このミス」にもランクイン。37年ぶりの新作も発表し、完全復活を遂げたこの伝説の作家の文庫版全集を、三分冊で刊行します。第一巻はもっとも入手困難だった幻の長編を復刊。同時刊行は、やはり「このミス」にランクインした米澤穂信の私立探偵小説「犬はどこだ」。読み比べてみるのも面白いですよ。
国内単行本通信
犯人当てに日常の謎等々、ミステリでおなじみのお題に小林泰三が挑む「モザイク事件帳」。精緻な論理とそこはかとなく黒い笑いが横溢する、叙述トリックの名手である著者の真骨頂。竹内真「ビールボーイズ」は秘密基地でビールへの復讐を誓った少年たちの成長小説。好対照な単行本、あわせてお楽しみください。
ファンタジー通信
ファンタジーの名手、幻想の紡ぎ手マキリップが登場。魔法の力を持つ孤独な青年、親の決めた結婚に反発する姫君、都の歓楽街で興行する妖しい魔術師らが織りなす不思議な物語。世界幻想文学大賞の候補にもなった傑作です。ブックランドは、好評<魔使いシリーズ>第3弾「魔使いの秘密」。主人公トムの成長に注目。



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