角川文庫 07年12月刊 エイミー・ベンダー 燃えるスカートの少女

燃えるスカートの少女 (角川文庫)

燃えるスカートの少女 (角川文庫)

わたしとしては「…蒲鉾工場」みたいなファンタジーのほうが好きなんです。アレゴリーとして有効な手法も多くみられていっぱいわたしも学びましたぜ。カフカから長い道のりのせいで手垢がついちゃったのかな、だからこういう小説でもびっくりコンテストみたいで蒲鉾見せられたほうが驚きってことなんでしょうか。
体温の低さも、このごろ板についちゃったみたいで(また蒲鉾だ)ストーリーのとっぴさとは相容れないみたいでそういう意味でも読み進む楽しみにはなりにくかった…なんてね、はじめて読んだ作家なのにあまりに辛い点なのはいけないな。フレドリック・ブラウン読む前にベンダーがあったなら、もっと感心したのにね。