そうはいっても会田誠

MONUMENT FOR NOTHING

MONUMENT FOR NOTHING

昨日誕生日を迎えた石丸は母から1万円のお小遣いを貰い(52歳なのにまだお小遣い!)、お休みの今日、ウキウキと書店に行きましたが、そこでまず目に入ったのが会田誠なもんで、おじさん困っちゃいましたよ。
欲しくて欲しくてたまらないような、でもすらりと買うことが敗北に(何の!)なっちゃいそうな、まあ、4800(税込5040)円が惜しいという程度のけちんぼということもあるけれど、それでも20分ほど書店で平台の周囲を徘徊し、憮然と引き上げてきました。リターンマッチとなったら負けそうかな。
「ロンリー・プラネット」はもってます。あれさえあれば充分という気分もあるし、食用美少女美味ちゃんは趣味にあわないという気分も強いし、「美少女」という文字でマスかくアーティストの裸像を芸術と認めたくもないし、まあ、画業は充分認めるとしてもパフォーマーとしての会田誠は評価できぬと、ちょっとモラリスト気味に書店で首を横にふるパフォーマンスをしてみせて(誰に向かってだ!)、ようやく書店を抜け出ました。
ああ、しかし、氏のモラルのベクトル・圧力の途方もない針の振れ方ってば、やっぱり惹かれるアーティストだ。新潟市のどこか美術館できちんとした回顧展やってほしいような、直前に圧力がかかって中止になってやっぱり見れずに終わってほしいような、なにしろわたしにとっては悩ましさを今後とも長く感じさす作家なのでしょう。