チラシ裏表紙は映画「武士の一分」の紹介

「盲目剣谺返し」を含む「隠し剣 秋風抄」は読んでるはずだが(パート2でしょ)全然覚えていません。20年前、もうこのシリーズも文庫化された後にようやく藤沢周平をきちんと読み始めた。週刊文春井上ひさしが誉めていて手に取った。「彫り師伊之助捕り物覚え 漆黒の霧の中で」をそれ以前に読んだときには、あまりのロワールの濃さ暗さに打ちひしがれ遠ざけた。「隠し剣シリーズ」や井上ひさしが推奨していた「橋シリーズ」も、ダークで苦悶でのっぴきならぬ主人公たちの立ち位置に目がくらみかけもした。
リーフレットの残り半面は(こういう体裁のチラシでは、各パートをなんと呼んだらいいんだろう)東野圭吾「手紙」映画化(公開中)の紹介となってます。

何十万部突破とか、書店で見たな。今月初め一緒に散策した旧友キューさんが手に持っていた。一緒にくまざわ書店に出かけた妹もその場で購入した─わたしは「天国はまだ遠く」を買いました。いい勝負だな。
毎日新聞日曜版で3度に1度くらいは読んでいて、だから全編読んでないんだけれど、あらましは知っているので、通読せんでもいいやんけ─って勝手に自身を免罪してます。