新刊案内チラシ「文藝春秋の新刊 2006 12」 まつぼっくり©大高郁子

文庫新刊案内チラシを順次紹介しつつ、そのかたわら購入した文庫本などにひとこと言及するページとして「硬骨ブログ」は存在したいともくろんではいますが、現在わたしが蒐集している7〜8種の文庫チラシ。彼らには一貫するアートが存在しない。Yonda?DVDに関してはもう“惰性”でしょとしかいえないし、カバのディス君にかんしても蒐集者としては「だからどうした」めいてあまりときめくことがない─蒐集癖というものも大波小波にあらわれるもので、倦怠期なのかもしれないな。

そういうわけで文藝春秋総合新刊案内チラシがすてきだ

今月の「まつぼっくり」バックの落ち着いたねずみ色のせいで、まつぼっくりがとても精緻なアクセサリーに見えるあたりが妙。よくみれば木の枝のしわがれ加減も描かれているのに気付き、周囲のざわつきがふと消えるときのような不安を覚える。
昨年5月に大高郁子コレクションと称し、10数冊の新刊案内リーフレットを旧ダイアリーで紹介したことがあった。事後承諾みたいな形式だったがイラストレーターである作者にひとこと挨拶だけはしておいた。
エントリは遥か銀河の奥まで消えてしまったというわけで、新規の「硬骨魚ブログ」で大高郁子コレクションを、文庫チラシと同じフィールドで紹介できればいいかなと考えている。

http://nd-works.com/a-base.html

考えてはいるんですけどねえ、イラストレーターのホームページ。中にも文春リーフレットのいくつかが置かれてはいて、やっぱ当然のこととしてページごとに「無断転載を禁ずる」と記されているわけだ。著作権法個人情報保護法で痛い目にあったばかりで、どうにも「載せます・リンクさせてください」といいにゆく元気があまりないんだなあ。
まあ、今日のところは現在流通している新刊案内で、なおかつイラストのみではない載せ方を選んだので、まあ苦情も出ないだろうか。