新潮文庫10年6月刊 木田元 反哲学入門

反哲学入門 (新潮文庫)

反哲学入門 (新潮文庫)

カントの哲学が、それなりによく理解できた。12のカテゴリーで世界を汲み取るって奴が不人気っていうのは分かるなあ。あと一つあるよ→「独自性」というのを挙げて「少数の優秀で指導しうる立場で…」というジャンルを作っておけば今の世でも自惚れ学者が支持vを続けたのでは。最大の不満、反哲学たるニーチェハイデガーで既存の哲学がどう自壊したか(しつつあるか)まで述べてこそ入門書として完成したのでは。
ちなみに柏木教授のいうところの「哲学→民主主義」を諒とはしない石丸ですが、でも「リゾーム」という新概念を歓迎した30年前の坊っちゃんだったのも事実だ。反哲学が哲学を呑み込みそこで思考停止ってわけでもないんだろうし。