3 2012 新刊案内 東京創元社

MYSTERY通信(海外)
初紹介のナイト『修道院の第二の殺人』は、英国読書界で名高い著者による、ヴィクトリア朝エジンバラを舞台にした歴史ミステリ・シリーズ第1作。トレメインの人気シリーズ〈修道女フィデルマ〉最新刊は『サクソンの司教冠(ミトラ)』。こちらは教皇のお膝元ローマが舞台となる第2長編です。ヘイヤー『マシューズ家の毒』はハナサイド警視もの第2作。軽妙な会話と巧妙な伏がおりなす英国ミステリの粋をお楽しみください。ディクスン・カー新訳第2弾はバンコランもの『蝋人形館の殺人』。初の文庫化&新訳版です。
MYSTERY通信(国内)
今月、来月と文庫オリジナル作品を刊行します。いずれもシリーズ第3弾。桃の節句を迎えた今月は、初の長編となった秋梨惟喬『もろこし桃花幻』をお届けします。桃の花に誘われるように川を遡り桃源郷ユートピアを思わせる農村に行き着いた旅の一行が、いきなり大事件に巻き込まれて右往左往。メンバーの中に下手人と銀牌侠がいるのかなの展開で、クローズドサークルの犯人捜しです。来月は久しぶりの登場となる助産師シリーズ、青井夏海『赤ちゃんはまだ夢の中』。臨月はもうすぐです、ご期待ください。
創元SFクラブ
国内は3作。対局の果てに人知を超えるものを現出させる新鋭・宮内悠介の初短編集『盤上の夜』、第2回創元SF短編賞最終候補作から選りすぐった好評アンソロジー第2弾『原色の想像力2』、そして笹本祐一の《妖精作戦》シリーズはいよいよ佳境の第3部『カーニバル・ナイト』です。海外では、ビジョルドの大人気スペース・オペラ《ヴォルコシガン》シリーズ待望の新刊『ミラー衛星衝突』と、ディズニー実写映画が公開間近の、バローズ不朽の傑作『火星のプリンセス』新版を。創元SF、今年の開幕です。

いやあE・R・バローズ復活ですか、スカイラークシリーズはいまさら映画化とかないでしょうが、火星シリーズはまあどんなもんだか、CGで映えるのかなあ、わたしの脳内ではフラゼッタの画風のみで火星シリーズとか仕切られちゃってるので、映像にそれほど期待はしてないです。「辺境の惑星」とか笑っちゃったし、でもバローズ自体が忘れられてるから逆にこれは、化けないともかぎらないけど。

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