幻冬舎文庫2月刊 雨宮塔子 パリごはん

パリごはん (幻冬舎文庫)

パリごはん (幻冬舎文庫)

Wiki雨宮塔子を検索すると「父は元文藝春秋編集者の雨宮秀樹…」と出ました。まあもちろん名字で“雨宮”となると類推はあるんですが、やっぱりそうだなマスコミという括りより文学関連でみてしまうのか、今まで気づかずきました。エッセイ中に実家に帰省するあたりがちらとあって、でももちろん父親の存在はほぼ希薄(ギフトカタログに付箋を貼った父くらいか)で、でも五木寛之開高健を担当した編集者、最盛期の週刊文春の編集長だったアメーミヤの身内と思うと、もうちょっと違って読めもしたかな。
内容は、うーんとほぼないです。上下左右にもう少しなんだな、パリで駐車違反でレッカー移動された時のためのガイドは必要。ユーロスターに乗り遅れた時の対処法とかもすごく知りたい。なんというかその時のもうすこし実用的な対処を文学になるようもっともっと心掛ければ、開高健の担当者たる父君も満足できたのでは。ま、それはともかく「食べるだけ」みたいな仕事ぶりがあまり羨望にならないあたりは、著者のいいところなのかもしれない。