発見!角川文庫 女を読む。女が読む。2012.02

“男子禁制”と銘打っていて、でもそれって本心なの?フェミニンなポルノっていうのももちろんありだが、どうしても結局ロゴス=男根=商業主義にからめとられるんじゃないのかという疑問。もちろん共存できる居場所はあるし、徐々にできつつあるんだけれど、移行過程であるいま、悲劇を誰が受け止めるかとか、グローバルな領域での認知のために、こういうポルノグラフィーで何かができるのだろうか?
…いや、少しは時代をいいように回転さすことができるような気もするんだが、でも男性として(全然加害者ではないわたしだけれど)そういう部分の心苦しさってなんなんだろな、光母子殺人事件とかコンクリ殺人事件とか、男の子が被害者で凶悪女性が犯人でもうこれは残虐極まりないみたいな事件が一件起きたなら、ちょっと意識が変化するかな、まあ実はそういう形而下の“事実は小説より奇なり”みたいな衝撃がほしいのかな、でもそれって変だよね、変だけどいいかみたいなおかしなジェンダー気分の石丸ですが。

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