12 2011 新刊案内 東京創元社

【MYSTERY通信(海外)】
いよいよ2011年も最後の月となりました。今月の目玉は、久々の翻訳となるウォルターズの長編『破壊者』。海辺の町を舞台にくり広げられる、謎と悪意に満ちた迫力満点のミステリです。そのほか、〈コーンウォール・ミステリ〉第6弾となるボライソー『夏の夜のわるい夢』、〈ドイル傑作集〉全5巻の最終巻となるドイル『ラッフルズ・ホーの奇蹟』、ホックのオカルト探偵シリーズ第3弾『サイモン・アークの事件簿3』なども、年末年始のおともにおすすめです。来たる2012年も、東京創元社をどうぞよろしく!
【MYSTERY通信(国内)】
12月は人気シリーズの新作が目白押し。文化祭を目前に控えたある日、突如現われた〈天使〉たちの謎を追う、大人気シリーズ最新刊、似鳥鶏『いわゆる天使の文化祭』。鬼刑事の涙ぐましい奮闘と推理を描いた、大好評脱力系コミカル・ミステリ第2弾、滝田務雄『田舎の刑事の動物記』。「源氏物語」に秘められた紫式部の思いを解き明かす、王朝推理絵巻第3弾、森谷明子『望月のあと 覚書源氏物語『若菜』。そのほか、第1回本格ミステリ大賞受賞作、倉知淳『壺中の天国』。今月も盛りだくさんでお贈り致します。
【FANTASY通信】
12月のファンタジー、まずはスミスの『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』。中世のフランスを思わせる世界を舞台にした、妖しさに満ちた短編集です。『死者の短剣 旅路』は名手ビジョルドの新感覚ファンタジー。ダグとフォーンの年の差カップル+お邪魔虫たちの、新たな旅立ちに乞うご期待です。単行本では、詩人にして言葉の魔術師カーソンの『トーイン』。あらゆるファンタジーの源ともいえるアイルランドの英雄叙事詩の初の全訳。アルスターの若き英雄クー・フリンの、血湧き肉躍る活躍をお楽しみください。

東京創元社新刊案内2012年1月は《こちら》にあります