新☆ハヤカワ・SFシリーズ スコット・ウエブスターフェルド 小林美幸=訳 リヴァイアサン クジラと蒸気機関

リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

大長編三巻本の第一部(上巻)。奥付後方に近刊予告広告が置かれ第二部(中巻)が「ベヒモス」(仮)6月刊行予定

ノラ・バーロウ博士を運ぶため、トルコへ赴くリヴァイアサン。しかし親ドイツに傾くコンスタンティノープルで事件が!?アレックとデリンの友情が革命の鍵となる冒険スチームパンク三部作、第二巻。

第三部(下巻)「ゴリアテ」(仮)12月刊行予定

かねて英国の同盟者だった日本が参戦を決め、リヴァイアサンは東京を目指すことに。一日も早く戦争を集結(ママ、終結?)させたいアレックの願いはかなうのか?胸躍る冒険スチームパンク三部作、完結篇。

ま、というわけで上巻のみ読了なので読書感想文も書けません。えと、スチームパンクというジャンルは存在するのかも知らないわたしで、もちろん大友克弘「スチームボーイ」の戦場版なんでしょうくらいで読書開始です。うーむ、なんだか全体が薄っぺらいな、桜庭一樹の「ブルースカイ」でおもちゃみたいな魔女裁判や中世ヨーロッパをみせられているので、もちろんこれで十分雰囲気感じました。えと、でもサクラ大戦でもそうだけど、100年昔のハイテクっていうのに、どれくらい感情移入できるかというと、ああやっぱりそれはビジュアル的にはありかもしれないが文章からだとちょっとうまく解読できない。上田早夕里の巨大サメみたいなリヴァイアサンなのかもしれないが、だとすればさすが西洋人の想像力だから交流(交際)不能みたいに思えて残念だ。物語に関しては完結後にナニですが、デリンちゃんのバンカラ風は如何なものでしょうか、「美味しんぼ」で寿司屋の女主人がべらんめえ口調で、歌舞伎の女形に「あなたはガサツなだけだ」と叱られたとかあったが、デリンちゃんもだれかに叱られないといけないような気がします。