7 2011 新刊案内 東京創元社

MYSTERY通信(海外)
キング『ライヘンバッハの奇跡』は名探偵ホームズと幽霊狩人カーナッキが共演を果たす1冊。本家ドイルの第2長編『四人の署名』新訳版とあわせてどうぞ。マンケル『背後の足音』は大人気の刑事ヴァランダー・シリーズ第7弾。〈シェトランド四重奏〉第3章となるクリーヴス『野兎を悼む春』とともに、重厚な物語と捜査が展開される傑作です。メイヤー『感謝祭の勇敢な七面鳥』は主婦探偵ルーシー・ストーンシリーズの第7弾。空の巣症候群に悩まされるルーシーが、殺人事件に挑むコージー・ミステリです。
<b>MYSTERY通信(国内)
元警官・阿南、数十年ぶりに故郷に帰る──『刑事失格』に始まる太田忠司のライフワークシリーズ、13年ぶりの登場となる新作『無伴奏』では、中年になった阿南が、とうとう自分自身の家族と向き合うことに。また、鮎川哲也賞受賞第一作となる安萬純一『ガラスのターゲット』は、なぜか「同窓会」が狙われる3件の大量殺人を扱った、驚愕のフーダニット小説。名探偵・被砥功児の鮮やかな推理にご期待下さい。また、著者の新境地と大きく話題を呼んだ、大倉崇裕の傑作山岳ミステリ『聖域』が待望の文庫化です。