新潮文庫 今月の新刊

表紙は「檻のなかのパンダ」。裏面の「7月のヨンダ?ニュース」は《新潮文庫の100冊》関連です。《…100冊》の小冊子もいただきました。2冊購入するともらえるパンダのマスコットも書店に飾ってあったが漱石とか太宰とかを買わないとこういう特典はもらえないと思っていたら新刊本にもYonda?の黄色い帯が巻かれていた。あらま、新刊なのに《…100冊》とはどういうことかしら?
ま、もちろん文庫ですから本当の新刊ではないわけで、世間の評価も定まった作品を(じつはそうでもないし、どんどんそうでなくなっているわけだし、誰もそんなことどうでもよかったりしていたりして)文庫出版しているわけで「新刊にして古典100冊」に堂々ノミネートでちっともおかしくなかったわけか。新刊にして《…100冊》に入った4冊。
三浦しをん「風が強く吹いている」
道尾秀介「片目の猿─One-eyed monkeys─」
有川洪「レインツリーの国
森見登美彦「きつねのはなし」

計4点ならびにもう一冊を9月の締切までに購入すればわたしもパンダがもらえるはず…と思惑しほくそえんだひとは普通のバカです。そのバカの1人がわたしでした。そうだね、普通に考えれば当然の結論に行き着くはずなのに。
新潮文庫8月の新刊」は先月下旬から書店に並んでいて、だからわたしは当然パンダ人形目当てで新刊中で帯が派手な黄色を探すが─当然のことながら─それはない。ま、それはそれ、8月新刊佐野洋子「覚えていない」は読中読後ぶっ飛び続けましたのでパンダに釣られてヘンな青春小説買わずによかったかも。
とはいえ、パンダもほしいのですけど、どうすりゃいいのか。

購入したのは有川浩レインツリーの国

レインツリーの国 (新潮文庫)

レインツリーの国 (新潮文庫)

ま、読後に何もいうことありません。若者向けの恋愛マニュアル教則本でもないし、でも「愛しているといってくれ」だっけ、ドリカムの歌で常磐貴子がでていたあれみたいな“ちがう風景”がみえそうになるみたいなところがいいのかなあ。