文春文庫 2008年3月チラシの紹介
大勢の羊が美しいく、井上信太という画家にすーっごく興味を持ったけれど、webでの検索ではアートやイラストを紹介してはいないんですよね─画家ではなくランドスケープとかランドアート…よくわかんないけど、そういう作家のようです。
「羊飼いプロジェクト」ホームページは以下に。
http://www.grandsheep.com/
プロフィールで、京都精華大学の先生だと分かる。あ、つまり大高郁子先生の同僚にあたるわけですね。まあ、相当違う画風ではありますので、精華大学の新入生諸君は「どちらにしようかな」と悩むところでしょうか─何を悩むんだかわかんないけどさ。
文春文庫 2008年3月の新刊 江國香織 赤い長靴 画・井上信太 | |
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宮城谷昌光 | 春秋名臣列伝 |
瀬戸内寂聴 | 死せる湖 |
恩田陸 | 夏の名残の薔薇 |
乃南アサ | ヴァンサンカンまでに |
我孫子武丸 | 弥勒の掌 |
文藝春秋編 | 源氏物語の京都案内 |
江國香織 | 赤い長靴 |
佐々淳行 | 後藤田正晴と十二人の総理たち もう鳴らない“ゴッドフォン” |
齋藤孝 | 働く気持ちに火をつける ミッション、パッション、ハイテンション |
中村うさぎ | さすらいの女王 |
海月ルイ | 十四番目の月 |
大前研一 | 私はこうして発想する |
大沢在昌 | ニッポン泥棒 上・下 |
小谷野敦 | 恋愛の昭和史 |
海音寺潮五郎 | 武将列伝 源平篇 |
浅草キッド 水道橋博士 | 本業 |
高嶋哲夫 | 虚構金融 |
高尾慶子 | ぼやきつぶやき イギリス・ニッポン |
文春文庫PLUS | |
沖村かなみ | おいしおす 京都みやげ帖 |
激賞を浴びたスタイリッシュ・ミステリー ついに映画化 Sweet Rain 死神の精度 女性におくる一冊フェア |
文春文庫 08年2月刊 伊坂幸太郎 死神の精度 ネタバレあります
![死神の精度 (文春文庫) 死神の精度 (文春文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51dDxuzMsaL._SL160_.jpg)
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/08
- メディア: 文庫
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「吹雪に死神」という短編。ミステリとして(ちょっとバカミス入ってるが)なかなかの出来ではと、変な感心。ほかにも小さなトリックとかあったりするけど、まあ楽しかったのはこの一編ですか。
食事に毒を仕込んだのに、食べた相手が死ななかったので、不審に思いその毒を自分で試して死んでしまう。実は毒を盛られた人物は、それが嫌いな食べものだったので隣の人に頼んで知らぬうちに食べてもらった─その隣人が死神だった。─というからくりなのだが、食ったのが死神でなかったなら死んじゃうわけで、となるとシェチュエイションも変わってくるか。。
でもこの作品、死神のような第三者が復讐の現場に闖入しないと叙述もストーリーも成り立たないミステリだし、となるとけっこうな顔ぶれなのだし長編にしてもいいかなと。
他の短編、まあ、こういう低温さって著者にとっても、省エネ感覚で書けるのではと邪推しちゃった。映画になるそうだけれど、たしかに「吹雪に…」以外はビジュアルで楽しむほうが正解か。
ラストの一編、「恋愛で死神」と繋がっているような、よく分からないままのわたしだけれど、彼女の職業って美容師じゃなかったはずだよね。