いよいよ118号となり、十周年まであとわずかとなった大高郁子リーフレットコレクション

なのですが、肝心の文藝春秋新刊をまだ手に入れていません。今月はなにを購入すればいいのかまだ未定状態。

http://www.bunshun.co.jp/book/tankoubon/index.shtml

祐光正「浅草色つき不良少年団」か、そそられるタイトルだし。メイデン・ボヤージュみたいだしね。先物買いで失敗してもあきらめは早いし。
貫井徳郎夜想」か、「慟哭」はいやな騙され方でそれ以前のストーリーもぜーんぶ嫌いになったんだよね。とはいえもういちど騙されてもいいかなんて気もないわけじゃない。
“モダンデザイン”海野弘「二十世紀」か。高いな。それにわたしと脈々通じあうタイプじゃないというのか「太陽」的な世界とわたしってあまり交差する場所がないんだよね。どちらかというと文春のようなスタンスが好きな石丸硬骨魚でした。
などとまだ、現物を手にとってもいない著作も多い5月の文藝春秋新刊なのです。チラシはみましたよ。「アンティークのコルク抜き」ってタイトルでした。早く紹介したいです。

それはともかく「2004年版 文藝春秋新刊案内 大高郁子コレクション」紹介

1月の新刊案内「小さな燈台」を紹介するさい、ちょっとアレだな的な苦言をすこし記した。年というタームで語るとするならやっぱり04年からちょっと硬くて暗いというかクールというのか、でもってリッチな欧州名品紹介というある種のスノビズムを感じさせる作画となった。今年始めから背景の暗さはだいぶ失せてきたけれど、03年以前のようにやわらかなタッチの風景といまだ再会できてはいない。
もちろん作者の画家としてのスタンスやバックボーンなどの変化が画風に反映されているのだし、全体的に作者の成長の証であるなら「風景画との再会」など、わたしの自分勝手な願望でしかないわけだけれど。

1−3月


4−6月


7−9月


10−12月

2020年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
2019年版「文藝春秋新刊案内」は《こちら》にあります
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文庫チラシコレクション 光文社文庫2007年5月チラシの紹介

光文社文庫 5月の新刊

電車の扉でチャップリン
西村京太郎
東北新幹線「はやて」殺人事件

石持浅海
水の迷宮

麻耶雄嵩
名探偵 木更津悠也

鳥飼否宇
痙攣的 モンド氏の逆説

中津文彦
さすらい署長・風間昭平 つがる弘前城殺人事件

川崎貴人
白鳥夕子の事件ファイル 鳴子伝説殺人事件

岩井志麻子
淫らな罪

藤野千夜
ベジタブルハイツ物語

夏樹静子
祝 第10回日本ミステリー文学大賞
第三の女 新装版

日本推理作家協会
日本ベストミステリー選集 34 名探偵を追いかけろ

ミステリー文学資料館編
江戸川乱歩ベストセレクションフェア

江戸川乱歩と13の宝石

宮本輝
父の目方

荒木経惟
写真への旅

庄子圭太
地獄舟 天保悪党伝

門田泰明
ぜえろく武士道覚書 一閃なり

江戸川乱歩全集を全巻セットで
二階堂黎人選 信本格推理08 原稿募集
光文社古典新訳文庫
好評発売中 旅と謎の物語フェア
江戸川乱歩ベストセレクションフェア
夏樹静子の華麗な世界
日本ミステリー文学大賞新人賞
ミステリーの書き方教室 受講者募集
光文社文庫 6月刊(予告)

麻耶雄嵩 【本格推理小説】 名探偵木更津悠也 2007年5月20日発行

講談社ノベルズで有名な人ですよね。いままで読んだことがなかったので、文庫新刊となった今回、初めて購入。でも何だか読書の喜びが沸かないぞ。
第一話「白幽霊」を読了。毎度のことですが推理のための推理小説って、ここのところなんだか読めないなあ。殺人にいたるドラマや葛藤を端折っちゃってるので小説としてもったいない。
そこをきちんと入れられる作家の推理短編作品でないといけないんだがなあ。夏樹静子なんて文体がすきでなくてあまり読んでないのだけれど、いくつか読んだ短編小説、起承転結というのかストーリーテリングの基礎ができていたように思う。
殺人の伏線というかたとえば全てネタが上がった段階で、殺人にいたる動機の膨らみが「白幽霊」にはない。でもさ、実をいうとミステリーとしてもたいしたことないんだよな。偽証がトリックの核心になるわけだが、偽証者の心理的な綾まで描けていないような気がした。
あと、幽霊を探偵の味方につける努力も不足している─というか、残りの短編小説にも幽霊は出没するそうで、まだ結論を出してはいけないんだけどね。

いつでもどこでも光文社文庫 Paper clip bookmark

色違い、チャップリン違いの4種類のしおり(切れ込みが入っていて差込むタイプ)を店頭に置いてありましたので、ありがたくいただいてきました…って、どうもこういうノベリティに目をつけちゃい始めるといろいろ大変そうではある。
それと、シールを切り取り賞品をゲットなんて方にも手を出さないのはいけないとも思いはじめそう。そういえば、Yonda?CLUBのほうも、応募しようと三角のマークを切り取ったままで放り出してるな。
文庫関係のそういったあれこれにも、もう少し積極的に参加してもいいかもね。でも、チャップリンのしおりも集英社文庫NEWSも、どこの書店でも入手できるわけではないみたい(わが職場にテナントで入っている大手宮脇書店はサービス品ほとんどなしだな)で、そのへん書肆の営業担当、もう少し頑張ればいいとおもう。