文藝春秋の新刊 2018 9 カフェ・ムゼウム
大高郁子文春リーフレットコレクションより。オーストリア・ウィーンにある実在のカフェ、天井から吊るされてるミラーボールもそのままの写実的な絵となっている。カフェ・ムゼウムに関する案内ページがありました。
カフェ・ムゼウム 天才たちの集まったコンサート・カフェ! | ウィーン観光&滞在を120%楽しむブログ
文春リーフレットの過去作品でも、国内外のカフェ・喫茶店を扱っているものはわりと多くあり、それらみな作者が感じたホッとした感がにじみ出る優しさ暖かさでこちらもちょっと嬉しくなります。
購入したのは滝沢志郎著「明治銀座異変」という、まあミステリーか。推理とか謎ときは書き割り程度の安直さで、自分とこのボスが幕末の志士ってのは結構だが、この小説みたいな“トートツさ”はないよな。主人公の新聞記者と事件担当の警部とがツーカーというか取り調べに割って入るとかで、それが旧藩での付き合いでって何だかなあ…みたいで読後感はよろしくない。あと文体もも少し工夫してほしい。岡本綺堂などをお手本にすればよろしかったのでは。
ヒロイン山川捨松に関してWEBで面白い記事をみつけた。終章ででてくる山川健次郎と新聞記者とは白虎隊の生き残りって設定なんだが、岩倉使節団の女子留学生選考は山川一族による出来レースだってんだが、それなり面白かったです。