もう5月が終わりそうなので残りのチラシを一括で
2012 4 中公文庫 新刊案内
庄司薫を新潮文庫に奪われて、この月くやしまぎれに北杜夫「どくとるマンボウ途中下車」を復刊させたけど、北杜夫の美味しいところはみな新潮社が持っている(全集もあっち)わけで、いまさらマンボウもので勝負というのはちょっとね。
早川書房の新刊案内 2012 4
新☆ハヤカワ・SF・シリーズ第三弾の書名が「サイバラバード・デイズ」。西原理恵子となんか関係あるのかい?「鳥頭紀行」シリーズとかってまあ西原ワールドですよね。たしか西原もインドだかタイだかに下品な仲間たちと羽目を外す旅行記があったし、まこのたびの第三弾は見送り6月刊の「リヴァイアサン」続編を待ちましょう。
4 2012 新刊案内 東京創元社
本屋大賞、翻訳小説部門紹介、第1位シーラッハ「犯罪」。本屋大賞という存在自体がいま非常に危ういというか危なっかしいですね、あれって露骨というかただの宣伝素材に堕して、ま恥ずかしい。大概の書店では翻訳小説なんぞ「置くスペースなんてないよ」でしょ。ま、ハリーポッターやソフィーの世界で大儲けもしたんだろうけど。
幻冬舎文庫の春まつり 文学少女じゃいけない? モデル 三根梓
フジアナウンサー2人続いた幻冬舎の表紙モデル、今季は若手の女優、三根梓だそうですが…Wikiに記述がない。所属事務所発のプロフィールは以下に。
http://www.tencarat.co.jp/primary/73?page=info
“文学少女じゃいけない?”ってことはないけど、なかなか会話が弾まないのは確かですね、40年前の文学少年、文学少女だと三島とか大江とか倉橋由美子、サリンジャーやらラテン文学やらで通じあえたんだけれど、いまはもういろいろ広がりすぎてそうかんたんにはいかなさそう。
幻冬舎文庫4月新刊に白川道「祈る時はいつもひとり」上中下三巻、昨日の朝日新聞幻冬舎広告では自伝的ギャンブル小説「新・病葉流れて 身を捨ててこそ」だそうです。うーむ、すこしは小説作法など上手になったのかな。「海は涸いていた」しか読んでないんだが、あれって新宿鮫やら逢坂剛の時代というのにあまりの紋切り型小説を提出する厚顔さにぶっ飛んだ憶えがあります。