2010 3 新刊案内 東京創元社

表紙は「べべ・ベネット、秘密諜報員になりきる」カバー画。それにしても今月は買えるものがないなあ、未刊未訳とはいえいまさらクロフツ読めないし。

MYSTERY通信(海外)
三月刊の女性作家の3作品、マーティン「べべ・ベネット、秘密諜報員になりきる」、チャーチル「君を想いて」、リトル「まちがいだらけのハネムーン」は、気軽にミステリを楽しみたいかたにおすすめ。じっくり腰を据えて味わいたいかたには、クロフツ最後の未訳長編「フレンチ警部と毒蛇の謎」をご堪能ください。
MYSTERY通信(国内)
今月お届けする文庫は、歌野晶午綾辻行人など超豪華な執筆者計6名による、川を舞台にした競作アンソロジー「川に死体のある風景」と、好評の本格書店ミステリ第3弾「サイン会はいかが?」。単行本では、鮎川哲也賞受賞作家があなたに挑戦する、驚愕のミステリ「100人館の殺人」がお目見え。どうぞお楽しみに。
創元ブックランド通信
3月は<魔使いシリーズ>の第5弾。魔使いの弟子トムは師匠のもとをはなれて修行に出ます。沼や湖が点在する湖沼地帯で、泳ぎを習ったり犬と共同生活をしたりと、これまでとは違う訓練にちょっぴり逞しさも。今度の相手は魔王と水の魔女。パワーアップした敵に、怖さも倍増。決して暗くなってから読まないこと!
創元SFクラブ
リーヴ「氷上都市の秘宝」は3年前に横浜で開かれた世界SF大会での星雲賞受賞作「移動都市」に始まる4部作の第3弾。残る最終刊でガーディアン賞を受賞した傑作シリーズ。近刊の今日泊亜蘭海王星市から来た男・縹渺譚」は、星新一ら第一世代作家に遡る第0世代とも言える著者による名調子をご堪能ください。


【文庫本に挟まる新刊案内チラシ=リーフレット】に、宣伝文句であってもなにがしかの文章を入れてくれる数少ない出版社の一つである東京創元社。Twetterも早くに取り入れていて、先日は復刊希望書募集など、コミュニケーションには積極的。小所帯のいいところなのでしょう。

東京創元社2月新刊案内は《こちら》にあります