文藝春秋の新刊 2010・2 「五色豆」©大高郁子

今月の新刊案内リーフレットがあまりにおいしそうで、こういうことってなかなかないのですが、五色豆を買ってきました。でも実はそう美味しいものじゃないんだよな…って中学生頃の記憶で書いちゃった。
修学旅行に京都奈良に行ったわたしたち中学生は修学旅行列車に乗ったのですよ、小学3年の時にもう新幹線は走っていたのに、ぼくら公立中学生は貧しかったね。帰りは夜行で時間調整なのだろう富士駅あたりで長時間停車、田子浦のヘドロの悪臭、日本全体も十分貧しかった。そのときのお土産で五色豆やら八つ橋やら、修学旅行専用旅館近くの新京極あたりで買って、あまりおいしいという記憶はなくて、そのまま30年ほど経てから、どこからか生八つ橋をいただいたら思いの他に美味しかったような。そういう昭和の記憶が五色豆にはあります。

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