文藝春秋 09年10月刊 鴻巣友季子「カーヴの隅の本棚」

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座右に置くべき本。著者の薀蓄がちっとも苦にならない数少ないエッセイ。翻訳家という実務の人が、仕事に関連した読書(スキルアップみたいな感じか)で得た知識が、多分ワインで醸され腐臭が抜けたというべきかな。冒頭の「家政婦の血抜き」ごめん、わたしはブロンテを読んでない人なのですが(世界名作文学って相当疎い)それでもこの解説読むだけでワクワクしてきました。ワインに関してもわたしに知識はほとんどなく、ある意味この本から得た薀蓄をうろ覚えで知人に伝えるわけにはいかず、そういうくやしさいらだちも含めて嬉しい時間をもらいました。