文藝春秋の新刊 2008・6 「ペルーの置物」 ©大高郁子


こんな灰色、最近あったような。ま、いいでしょうか。「コチャバンバ行き」という短編小説を読んだのは30年以上昔か、ふわりとした短編だったがわりと社会現象みたいになった覚えが、安楽死とかいう言葉は当時なかっただろうか。ついでに南米つながり、ペルーだかインディオのお土産に生首の干物…なんて小学生のころのポプラ社だったかノンフィクションみたいな本で読みました。このたびのイラスト、全体に死の臭いがありますねえ。南米って聞くだけでそう思うのかな、わたしって。じつはこの作家の描くこんなぐちゃぐちゃな影が好きです。