文藝春秋の新刊 1999・11 「黄昏」  ©大高郁子


ジャズマンですね、わたしの大学時代のサークル仲間カナエちゃん、彼女のアパートに“ミュージシャン”が住んでるんだって自慢というより、自分でも驚いているというふうに語ってました。彼女は信州の出身で、わたしの田舎は新潟だし、歌舞音曲で食ってる人なんて見たことなかったわけでしょ。
カナエちゃんの隣人だったミュージシャンも、この画のように街に溶け込んで楽器を鳴らしていたんでしょうかね。タイトルは黄昏、けっこう“らしくない”色使いや遠近法に少し驚き。ヨーロッパの住宅街なのでしょうか。