文藝春秋の新刊 2001・1 「無垢」 ©大高郁子

「張り子の招き猫。あまりにイノセントな表情につい惹かれて描いてみました。」と、 作家のホームページでひとこと作品を紹介していました。ほうそうですか、ネコですか、…ネコねえ?ま、そういわれるとネコかもしれない、ネコとしかいいようがない…って、適当なものだね、張り子の犬だとずっと思ってました、手が短すぎて招いてないじゃん。
毎号のリーフレット自体、とてもそっけなくコメント欄などのデータはないのでそのたぐいの勘違いはけっこうあるもの。背景色が艶っぽくてお正月らしいめでたい小品です。そういえば昨年1月も健気な招き猫が描かれてましたね。

http://d.hatena.ne.jp/kotiqsai/20070113#1168694455

おやおや、この月の新刊、けっこう読んでるみたい─筒井「恐怖」吉岡忍「M/世界の、憂鬱な先端」春樹さん「シドニー!」アンナさん「ホラ吹きアンリの冒険」切通理作「ある朝、セカイが死んでいた」。新刊を購入した書籍がうち3冊─だからチラシも3枚、そういう月もある。
シドニー!」面白く読んだ記憶は大いにあるのだけど、親類の子に読み終えてすぐあげちゃって、だから細部を憶えちゃいないです。春樹さんがドイツvs.どこかの国とのビーチバレーを見てきた帰りに何処かのバーで「ドイツにビーチなんてあるのかい?」と聞かれたというだけの一口話しか憶えてないなあ。
新刊案内チラシの1行広告でひとつ記憶が甦る。増島みどり著「シドニーへ、彼女たちの42・195km」という書物の案内─

圧倒的強さをみせた高橋、転んでなお入賞した山口、後半失速した市橋…陰で支える脇役たちにも焦点を当て、勝負の総体を描き切る。

そうか、山口衛里ですか。久しぶりにその名を聞きました。経歴その他などWikiに詳しく載っていましたよ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E8%A1%9B%E9%87%8C

山下佐知子はもっと昔か。バルセロナでゴール後のインタビューで「有森さんは何位?」とインタビュアーに問い、メダル獲得を率直に喜んだ彼女の声が忘れられないなあ。こちらもWikiにあるだろう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E4%BD%90%E7%9F%A5%E5%AD%90

それにしても春樹さんのマラソンエッセイ、どうにも読む気が湧いてこずちっとも先に進めないなあ。