文庫チラシコレクション 2007年5月チラシの紹介



新潮文庫 今月の新刊 2007.05

Yonda?DVD「パンダが本を読んだ日」より、動物園来場者たち
“旅と食の本”フェア*今月の新刊
壇ふみ阿川佐和子
太ったんでないのッ!?

本山賢司
図解 焚火料理大全

平松洋子
おいしい日常

早瀬圭一
鮨に生きる男たち

紅山雪夫
イタリアものしり紀行

下川裕治
5万4千円でアジア大横断

新潮文庫*今月の新刊
浅田次郎
憑神 映画化!全国東映系 6/23公開

横山秀夫
深追い

宮尾登美子
義経

藤田宜永
恋しい女 上・下

玄侑宗久
アミターバ 無量光明

瀬戸内寂聴
真夜中の独りごと

山田詠美
ご新規熱血ポンちゃん

宮脇昭
鎮守の森

南淵明宏
医者の涙、患者の涙
石川久揚
書と日本人

北上次郎
青春小説傑作選 14歳の本棚 家族兄弟編  全三巻完結

ドナルド・キーン 角地幸男=訳
明治天皇 4 毎日出版文化賞 全4巻完結
マシュー・パール 鈴木恵=訳
ダンテ・クラブ 上・下

ジョン・クリード 鎌田三平=訳
ブラック・ドッグ
5月のヨンダ?

骨太な人間ドラマと魅惑の謎。
これぞ不朽の警察小説!
横山秀夫 深追い

シミタツ事件!志水辰夫の「行きずりの街」がいま猛然と売れています。

“黄金の昭和”フェア。
東京オリンピック 大阪万博…なつかしいあの時代へ。

映画化話題作

新潮選書 4月の新刊

16年前に「このミス」第1位に輝いた名作が、いま猛然と売れています

志水辰夫公式ホームページ<志水辰夫めもらんだむ>のURLは以下に。

http://www9.plala.or.jp/shimizu-tatsuo/

凛々しいシミタツ節が受けているとは嬉しいですね。そうか、16年も昔なのですね─いや、このミスと発行時はずれてるわけで、つまり17年前の新刊ということか。

http://konomys.jp/history/index.html

というわけで92年の国内編、華麗なるラインアップだ。桐野夏生原りょう(りょうって禁止文字だったっけ。今まで使っていたような気が)がくわわれば大体わたしのお好みが網羅される…、トリック芸者もはいってるしいい時代だったな。
前年6位が「帰りなん、いざ」。こちらでわたしは志水辰夫を知りました。こちらも再評価されるべき作品。すてきな主人公がPTSDの発作に襲われるあたりがとてもスリリング。結果も満足で、何というのか日本的ネオハードボイルド(半熟がおいしい)を代表する作品でしょう。
「行きずりの街」のほう、設定がご都合主義みたいだし、あんな元教え子が待っていてくれるなら日本中の男性教諭はみな、もっと熱血に熱心になってみせるぜみたいなお伽噺ではないでしょうかと、読後16年後のわたしは思いますけど、そのへんどんなものでしょうか。
学校が公立ってのは、どうにも諸悪の根源のような気がする。個人事業者として弁護士みたいになって、各地の学校を渡り歩くというのがいいような気がする。