近所に住む義弟は─

枝豆ご飯を知らなかった。グリンピースご飯は食べたことあっても、枝豆を炊き込んだご飯なんて(彼は48歳なんだが)はじめて食べたといった。つまりは、妹が“母から娘に伝える料理”なんてのをネグっていたんでしょ。
そのくせ両親とも宮城県出身の義弟は、ずんだ関係はそうとうお好みのようで、あれはでも逆に私にはこたえるなあ。なにもあんなふうにずたずたでくどい甘さにしなくてもいいのにねえと、枝豆が不憫です。