文藝春秋の新刊 2007.5 「アンテイークのコルク栓」©大高郁子


購入したのは車谷長吉「灘の男」。なーんだ、そんなことなら早くに購入すればよかったか。「浅草色つき不良少年団」出ているはずで新刊の棚もミステリーコーナーも探したけれど見つからなかった。そういえば清水義範の「源氏物語」まだ現物を見てないのだが。どうも探し物全般、根気がなくなったようで悲しく寂しい。海野弘の本は手にとってはみたけれどもうひとつそそられ切れず(値段も高かったし)「橋本治の勝ちかな」と投げやりにため息ついて、結果的には本命どころでしょうかね。未読です、新境地が拓かれておればいいのですが。

影の形が頼もしいイラストでした

狐だか赤犬だか(目玉はキツツキみたいだが)の首と手とが動くのかなあ。まあ、でもなんにしろコルク栓とはあまり縁のない暮らし向きなもので、先月号のイラスト、渚で拾った石のほうにもっと深い愛みたいなものを感じちゃいます。
それはともかく118枚目のリーフレットですね。ふわりと10周年の区切りも過ぎてゆきそうな、そんな編集方針が好きではあるけれどちょっと物足りない。

文庫チラシコレクション 集英社文庫2007年5月チラシの紹介




集英社 新刊案内 vol.5

注目の一冊
「カオスの娘 シャーマン探偵ナルコ」 島田雅彦
集英社文庫 5月の新刊 18日発売
北方謙三
水滸伝 八 青龍の章

石田衣良
1ポンドの悲しみ

金原ひとみ
アッシュベイビー

藤本ひとみ
令嬢テレジアと華麗なる愛人たち

野中柊
チョコレットオーガスムス

井上荒野
森の中のママ

半村良
石の血脈

加門七海
うわさの神仏 其ノ三 江戸TOKYO陰陽百景

佐藤愛子
自讃ユーモアエッセイ集これが佐藤愛子だ 5
ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン
訳=小川隆

イルミナテイ ? ピラミッドからのぞく目 上・下


集英社の新刊
延喜式 中 定価36,750円

「令嬢テレジア…」そそららたのに、エッチな女性の一人称だものな。藤本ひとみって知らないけど、まあそういう作家なのだろうね。集英社のジュニア文庫でデビューした方だものって言い方はいかんか。でもってテレジアお嬢さんの処女喪失シーンのみ書店で拾い読みしてきた石丸でした。駄目だぞ、ポルノとしては読めないって、そういう茶々は受け付けませんってか。

集英社文庫NEWS vol.3 2007年5月18日(金)

いやあ、第3号出ましたね。こうなると同業他社の追随を期待したくなる。日本の文庫本ファンの大勢さん、ぜひこのNEWSを話題にしましょうよ。


創刊30周年を機に、既刊全点カバーデザインをリニューアル

って、半年後のいまさらここでニュースにされてもみな唖然だよなあ。でも1977年5月20日の新聞広告が小さくだけれど載っているので嬉しい…けど内容までは分かりませんなあ。創刊号の文庫チラシを載せてくれればもっと嬉しかったのだがなあ─わたしも持っていませんが、マニアとしてはなんとしても欲しいものだがもうむりだろうなあ。

集英社文庫」の背表紙は文庫担当の書店員を泣かせがちでした。日に焼けやすく色が落ちてしまうからです。焼けていない新刊と混在した棚は見た目があまりよろしくありません。

だってさ。

http://www.shinbunka.co.jp/rensai/yell-rue/rue016.htm

花本武「ルーエからのエール」という連載記事からの一言を抜粋しました。書店員からは嫌われていたのね、集英社文庫