角川文庫10月刊 のり・たまみ へんな死にぎわ

へんな死にぎわ (角川文庫)

へんな死にぎわ (角川文庫)

18日付新潟日報の読書欄にこちらの文庫が一口紹介されている。

「妻だけは私に近づけないでくれ」(トルストイ)。「神様、ちょっと待って。死ぬ前にお化粧したいの」(ポンパドゥール夫人)─。有名人のちょっと変わった最期と「いまわの一言」を紹介。著者は世の中の「へんなこと」に着目するライター夫婦。
 新潟日報 12月18日 23面 読書

Amazonでは30数冊の単行本が記されているのり・たまみ。「へんな〜」シリーズ見たいの方々のようで、早川いくをからインスパイアされたのか、ただの雑学本の新しい形か。
参考文献で山田風太郎「人間臨終図巻1・2・3」(徳間文庫)があげられていて、まああちらそのままですね。ほかにもそれら関連の文献が並んでいて、もちろん山田風太郎もそれらを参照していたのでしょうから、まあ常に需要のある分野なんでしょう。10月にのり・たまみで「へんなことわざ」が出ていて、これはちょっとそそられたんだが書店で覗いたかぎりは“2ちゃんに負けてる”って感じで、いやいろいろ2ちゃんに負けてもいいんですけど。
で、こちらはどうして誘惑に負けたのかな…書物をも一度開いて見ても最初に驚いた部分を思い出せないなあ。カスパール・ハウザーが入っていたからかな、種村季弘でもこれ読んでいたのだけれど、その名を聞くだけで不安を感じる自分が少し可愛いか。
遺言のノウハウはでも、雑学知ったかぶりの石丸くんも知らないことアリ、遺言状が直筆以外認められないって本当なのか?(97ページ)法律が現実に追いついていないだけで、そろそろこういうのは変わるでしょ、過渡期の雑学というのも世の中いくらでもある。
カール・パンズラム(前世紀の殺人鬼)の悪態が載っているんだが、これだったら宅間の死刑判決公判の悪態のほうが勝ちかな…と思ってWEBで捜したが見当たらない。どうした、ニッポンの良心は。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/takmar2.html

「ちょっとマジで書けない暴言で強制退廷しました。(筆者記)」とあるけど、でも死刑判決前の言葉であれば、きちんと残しておくべきでしょう。見つけたら貼りますって、この本とは関係ないか。
カバーイラストは高橋潤(スイスイ)。ま、嫌いなイラストではないです。スイスイ株式会社のURLは以下に。

http://www.suisui.co.jp/jun/junt/index.html