新潮文庫 今月の新刊 2011.02


表紙 Yonda?アニメーションDVD「Yonda?NONSTOP」より 裏面 2月のヨンダ?

今月のイチオシ 佐伯泰英 新シリーズ 新・古着屋総兵衛
今週のフェア ミステリー&サスペンスフェア
2月の新潮文庫、ちょっと冒険書店に出かけたもので新刊15点18冊、新装版4冊から吟味する喜びを放棄しました。新潟市内にある個性的な書店「北書店」をちょっとでも贔屓にしようと出かけた関係なんですね。第一回北書店探訪記は以下に。

http://d.hatena.ne.jp/kotiqsai/20110124#1295866796

文庫の新刊でまあ揃っているのは文春と中公。今月からはそちら2点は北書店で購入しましょうか。それでもって新潮文庫の新刊もたった一冊、乃南アサの「犯意」が置いてあった。佐伯泰英だったらスルーしただろうけどまあいいかと。
「凍える牙」ってつまらない小説だった、わたしのいうミステリルネサンスに乗り遅れた人という印象。「新宿鮫」や「マークスの山」ではないリアルな警察小説だと直木賞の選考者たちは思ったのでしょうね、あの時代にわざわざ父性原理でルネサンスへの反動をたぶん無意識でおこなったあたり、作家としてはバカというよりサービス業者として間抜けなんだと思いました。とはいえ、時代はいま家父長の不在を補強したい文化です。今度は時代に乗れているかもしれない。まだ未読です。