中公文庫3月新刊 鹿島茂 パリの秘密

パリの秘密 (中公文庫)

パリの秘密 (中公文庫)

いっぱい出てますね、中公文庫から鹿島茂。でもそれより文春文庫から最近鹿島茂が出てないのでは?「オン・セックス」だったか、斯界の達人との対談集、あれを文春文庫で買い損ねたんだよね。どこかのBookOffで100円で買いたいなあ、あればいいなあと思ってます。モモレンジャー、ドーダ理論もも一度読んでもいいような。
先の中公文庫「文学的パリガイド」とは濃度も密度もそれなり薄く、でも新聞連載だけあって読みやすさなど万人向けに咀嚼してあり、ふんだんな博識を惜しげなく抽出してくれ、何だかお得な読書体験でした。古い映画館や潰れたデパートの紹介など、他人には書けないないパリガイド(玉村豊男がいたか)となっていて−もしパリに行くことがあったとしても覚えきれそうにないが−重宝しそうなテキストでした。